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18歳で消費者金融に走り、600万円を後輩に渡して上京…元ヤンキーが「全財産700円」から「福祉の最前線」に立つまで

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熊谷勇太さん
重度心身障害者や医療的ケアが必要な人でも入居できるシェアハウスを運営する熊谷勇太さん(写真:筆者撮影)
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自分には、介護の制度も技術も何もわからない。麻痺のせいで男性の言葉もうまく聞き取れない。それでも熊谷さんはこのとき、「なんかこれ、楽しいな」と思った。

建設、飲食、営業、ハウスクリーニング——あらゆることをやってきた自分にも、できないことがそこにあった。

「それならこれを、10年間仕事にしてみよう」

起業するも仕事はゼロに…経歴を言い訳にしたくない

熊谷さんは福祉事業所で働き始め、ヘルパーの資格も取った。就労支援のNPOなどを経て、完全なフリーランスになり、昼夜問わず働く。

担当した人が喜んでくれるのはただただ楽しかったが、納得できないこともあった。

たとえばある事業所では、ご飯作りを目的とした生活介護で入っているときに、目の前で利用者さんが転んでも、手を出してはいけなかった。もし助けて怪我などをしていた場合、責任の所在がわからなくなるからだ。

事業所ごとにそれぞれ独自のルールがあり、契約する事業所が増えれば増えるほど、仕事が複雑になっていく。

本来利用者を守るための制度やルールが、かえって足かせになっていると感じるようになり、「自分で責任を取れる会社をつくろう」と2018年に株式会社EISEIを立ち上げる。

シェアハウス内部を案内する熊谷さん(写真:筆者撮影)

社名の一部には、2年前に急逝した父への想いを込めたという。

父の事業や借金で人生が大きく振り回されたこれまでの経緯を考えると、父親に対してマイナスな感情を持ってもおかしくない。それでも熊谷さんは「父には感謝しかない」と繰り返す。

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【「親なきあと」の重さ】

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