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金融分野ではない、今までとはまったく違う「本当の投資」をする時代がついにやってきた

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筆者は今までとまったく違う「本当の投資」をすべきときだという (写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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競馬である。

17日は、4歳以上の古馬牝馬によるヴィクトリアマイル(1600m、G1)が東京競馬場で行われる。さらに24日は3歳牝馬によるオークス(2400m、G1)だ。「牝馬G1」という意味では、どちらも疑問を呈せられる可能性のあるレースだ。牝馬に古馬の重賞が必要か。牝馬に長距離を走らせる必要はあるのか。この2つの疑問である。

後者のオークスの場合は「伝統のクラシック」だから、いちゃもんをつけるほうがおかしいのだが、しかし、実際のオークスを見てみると2400mを乗り切るスタミナが問われるレースになったことはほとんどなく、単に、前半かかる馬が沈没するだけで、スタミナではなく気性を問うレースとなっている。

一方、前者の牝馬の古馬レースはむしろ害悪で、早く母親になって、繁殖牝馬として、1頭でも優秀な仔を産むべきだ、しかも、母馬は若いほど良い仔が生まれる可能性が高いから、1年ロスするのはもったいない。ましてや5歳6歳の牝馬にレースをさせるのは害でしかない。オークス終わったら引退しろ、というのが伝統的な競馬観である。

さて、現在の競馬の現実から見るとどうか。牡馬は成長力を見る必要があるが、牝馬はそれよりも才能が重要だ、という考え方があり、それはどうも正しそうだ。繁殖牝馬として最も重要なレースは桜花賞であり、オークスですらなく、秋に3歳以上の牝馬が競うエリザベス女王杯(G1)でもない。

「だから、ヴィクトリアマイルもいらないのでは」という議論はありうる。ではなぜやっているか、というと、調教技術の進歩から競走馬の寿命が延び、高齢になっても柔軟性を失わず、いいレースができる馬が増えてきたからだ。

また、馬券の売り上げということを考えると、人気のある牝馬を数多く走らせたほうが興行主としては、正しい経営戦略となる。あの名馬アーモンドアイをいつ引退させるかは難しい選択だった。ちなみに、牡馬との混合戦を走らせる意味もない、というのが伝統的な見方で、優秀な牝馬を見分けるのだから、牝馬の中での序列だけが重要で、「牡馬とどっちが強いか」というのは、繁殖上、何の意味もないからだ。

また、スタミナに関しては、牝馬にスタミナがいるか要らないか、という問題でなく、長距離を走ればスタミナの検定ができるのか、という問題である。前述したように、オークスの2400mは気性の問題でスタミナは関係ない。

一方、東京1600mのレースは、直線でのスピードの持続力が問われるため、スタミナが試される。したがって、オークスの東京2400mとヴィクトリアマイルの東京1600mでは、スタミナに関しては、検定力はほぼ同じだ、という考え方もできる。最後の直線約600mを持続的に全力で走り続けるのはスピードとともにスタミナも問われる。だから、アメリカの1800mのダート競馬は、スタートからすべての馬がガンガン行くため、スタミナも測れてしまうのであり、日本のダート競走も2000m以上のダート競走はあまり必要でないのだ。

ヴィクトリアマイルは「2強+信念の2頭」の戦い

ということで、17日のヴィクトリアマイルは、スタミナも問われるレースになるはずで、本命はカムニャック(4枠8番)。この持ち回り連載の編集者F氏が母に1口出資をしていたらしいが、編集者は関係なく、私は彼女が一番強いと思う。

問題は気性だけ。オークス2400mで気性は大丈夫だったのに、その後、気性で勝てないというのは不思議だが、17日も、気性だけだ。落ち着いてスタートできれば勝つだろう。1番人気はエンブロイダリー(6枠12番)のようだが、実力は客観的にも互角、主観的にはカムニャックなので、単勝勝負。

差は、エンブロイダリーにまたがるクリストフ・ルメール騎手と、カムニャックにまたがる最近不調の川田将雅騎手だが、騎手は信頼するのが私の考え方なので、騎手で馬券を変えることはしない。

怖いのは、いつもの私の信念を変えたことだ。その信念とは、牝馬重賞は「牡馬に揉まれてきた牝馬のほうが強い」というもので、信念からは、クイーンズウォーク(4枠7番)とチェルヴィニア(8枠18番)。2強を崩すとすればこの2頭だ。

※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は5月23日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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