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PayPay「支払い期限が過ぎています」、焦ってクリックは危険しかない"急増する送金催促メール"どんなメッセージが届く?

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スマホを見て悩む男性
(写真:nonpii / PIXTA)
  • 鈴木 朋子 ITライター・スマホ安全アドバイザー
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URLが示されている場合、URLに「paypay」の文字が入っていなくても気づいたらPayPayが起動するケースもある。こうなると、送金するか、戻るボタンで閉じるかの2択を迫られる。

PayPayアプリが開かれた段階で相手のアカウントを見ても、名前とアイコンのみでほかの情報は出てこない。送金ボタンを押してしまうと、特に確認もないまま送金が完了してしまう。

PayPayでの納付を求める日本年金機構を装ったメール(写真:筆者提供)

せめて「本当に支払いますか」と確認画面が表示されればいいのだが、PayPayは基本的に送金時の確認は行われない。そのため、こうした詐欺メール以外でも誤送金に関するトラブルが以前から起きている。

SNSを見ていると、詐欺かもしれないと疑いながらも自分の支払いミスなのではと不安になっている人が多い。メールに「制限を解除したいなら支払いを」「2日以内に」といった焦らせる言葉を入れていることも要因だろう。

なかには、一度送金したにもかかわらず、「PayPayに不正利用と疑われているので再度送ってもらいたい」と再度送金させる事例もある。一度、だませた人は何度もだませると踏むのだろう。現金を手渡ししている状況ではないため、相手が受け取れていないと言い張ると、ついもう一度送金してしまうのかもしれない。

「チケット譲ります」詐欺もスマホ決済が使われる

スマホ決済を使った詐欺は、ほかにもある。NTTドコモは2026年4月17日、「【注意喚起】d払いの送金機能などを悪用した詐欺にご注意ください」というリリースを出した。

NTTドコモは4月にd払いを悪用した詐欺について注意喚起を行った(画像:NTTドコモのホームページ)

代表的な事例は、SNSなどで「チケット譲ります」「商品を販売します」と個人売買を呼び掛け、d払いで代金を送金させる手口だ。

SNSで個人売買を呼び掛ける投稿は珍しくない。「人気のコンサートに行けなくなった」「友人と2人分あります」などと記載して、「事前取引可能な方」などの条件を付ける。

相手を安心させるために、「同担の方(同じ人のファンの方)」などと自らもファンを装う。DMで応募すると、自分のマイナンバーカードや運転免許証だという画像が送付され、こちらにも身分証明書の画像を送るように連絡してくる。

証拠だというチケット当選の画像を確認し、相手が用意した送金リンクからd払いなどのスマホ決済で送金すると、相手からの連絡は途絶える。もちろんチケットは手に入らない。「代金が送られてきていない」と主張し、そのままコンサート終了まで逃げるケースもあるという。

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【QRコードを偽る「クイッシング詐欺」】

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