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新婚旅行の聖地→バブル遺産となっているが…《廃墟ホテル群》が眠る岬に広がる「野生馬の王国」

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550ヘクタールの岬には廃墟ホテル群が佇み、野生馬が自由に歩き回っている(写真:筆者撮影)
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栗毛で足首と鼻梁の白斑が、洋種馬の特徴が出た馬だ(写真:筆者撮影)

おすすめは5月中旬~下旬

「都井岬のおすすめシーズンはまさに今、5月中旬~下旬ですね。この時期は子馬がたくさんいますし、GWほど人も多くありません。あと冬の時期も、御崎馬が日の光を求めて丘に上がっている様子が見られておすすめです」(黒木さん)

なお、都井岬の沿道は「アジサイロード」とも呼ばれ、5月下旬から6月下旬にかけては色とりどりのアジサイが咲く。アジサイと野生馬の風景も美しい。

都井岬で御崎馬を観察する際は、十分な距離を取り体に触れたり驚かせたりしないことが鉄則だ。もちろん餌を与えるのも厳禁。また、馬が道路を歩いたり急に飛び出したりする場合があるため、車は時速30キロを厳守して注意して運転する必要がある。マナーを守って楽しんでほしい。

草を食べる練習をする子馬(写真:筆者撮影)

現在、御崎馬は114頭(5月5日時点)。

成馬だと1頭につき、1日あたりおよそ40キロもの草を食べるという。都井岬の草原が短く整って見えるのは馬たちが日々草を食べ続けているからだ。

まるできれいに芝刈りされたようだ(写真:筆者撮影)

老齢で歯がすり減り草を食べられなくなった馬はやがて寿命を迎える。馬の死体はタヌキやカラスの糧となり、自然へと還っていく。

白骨化した馬(写真:筆者撮影)

食べ、成長し、ハーレムを作り、子を残し、やがて死んでいく。廃墟となったホテルのそばで、この原始的で確かな営みが300年以上前から今も変わらず静かに繰り広げられている。

夕日と馬のコントラストが見事だ(写真:筆者撮影)
【画像を見る】本編で紹介しきれなかった画像も! 小さな岬に多く立ち並ぶ廃墟ホテル群と、生まれたばかりの愛らしい子馬たち
参考文献
第91回宮崎県統計年鑑.昭和49年.P319
第93回宮崎県統計年鑑.昭和51年.P325
第94回宮崎県統計年鑑.昭和52年.P325
第96回宮崎県統計年鑑.昭和54年.P337
串間市役所.串間郷土誌.1974年.P622~625
都井岬の野生馬たち.宮崎日日新聞.1966年1月11日.朝刊
どこを向いても新婚さん.宮崎日日新聞.1972年4月20日.朝刊
都井観きょう閉館「あまりに唐突」.宮崎日日新聞.2010年2月28日.朝刊
都井岬観光ホテル閉館の衝撃上.宮崎日日新聞.2010年3月5日.朝刊
都井岬観光ホテル閉館の衝撃下.宮崎日日新聞.2010年3月6日.朝刊

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