これまでスーパーは、生鮮品などを店内で流通加工するのが主流だった。コンビニの店内加工とは少し違い、小分け、パック詰めなどが中心である。そのため、店舗内に広いバックヤードを併設し、各店舗で作業するオペレーションが一般的だった。
しかし、技術革新を背景に、人手不足や人件費高騰への対策として、スーパーはその工程を加工センターでの集中処理に切り替えていく転換期を迎えている。これは、コンビニの商品供給に近いオペレーションである。コンビニとスーパーは商品構成こそ異なるものの、仕組みの面では大きな違いがなくなっていく。つまり、スーパーとコンビニを共通のインフラで併営することが、これからは効率的になっていくということである。
そうした仕組みを実装して成功したのが、まさにイオンのまいばすけっとであり、この転換期の先端を走っているのがイオンだということだ。これからは、スーパーとコンビニの境界が薄れ、内食需要と中食需要の汽水域を、両者の融合型のような新業態が奪い合うようになる。
コンビニとスーパーの融合型
今のところ、そんな業態はまいばすけっとくらいしか目立っていないが、各社によるさまざまな融合型店舗の検証は始まっている。セブンのSIPストア、ローソンのLミニマート、トライアルのTRIAL GOなど、少し前からニュースになった小型店新業態は、この汽水域争奪戦のための戦略店舗なのである。
以上を踏まえて、ミニストップが現在取り組んでいる新業態「Newコンボストア」がどんなものかを思い出していただきたい。これこそ、コンビニとスーパーの融合型として、地域の内食需要をスーパーから奪うことを目指した実験業態である。
前段で、スーパーの流通加工が、店内バックヤード分散型からセンターインフラ活用型に転換する、という話をした。ただし、センターインフラの採用は、中小零細スーパーでは費用倒れになりやすい。一定規模のチェーンでなければ、規模の利益を享受しにくいからである。
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【ミニストップが復活する可能性も】
