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強烈な逆風が吹くが… インドが「EV化」を強引にでも進める理由 日本やアメリカとは異なる"インドの実態"とは

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インド政府は、「2030年までに自家用車の販売台数の30パーセントをEVにする」という目標を掲げている(写真:Beautiful-Scenery-Japan/PIXTA)

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環境にも消費者の財布にも優しいという明らかなメリットがあるが、利害の競合が絡み合い、世界的にもなかなか移行がスムーズに進んでいない自動車EV化。
そんな中、かなり強引にEV化を進めているのがインドだ。自動車メーカーを前に「あなた方がどう思おうと実行する」と宣言したインド政府の思惑と成果について、エコノミスト・キャスターのダーシーニ・デイヴィッド氏が解説する。
※本稿は『グリーンエコノミー 世界の環境を取り巻く本当の仕組み』から一部抜粋・再構成したものです。

「あなた方の意向を尋ねるつもりはない」

大規模な変化を一気に進めるのは容易ではない。そんななか、インドの事例は実に興味深い。インドは世界における自動車の販売台数を増加させている国のひとつだが、その車両をできるだけ環境に優しいものにする計画を立てているのだ。

インド政府は、「2030年までに自家用車の販売台数の30パーセントをEVにする」という目標を掲げている。2017年、ニティン・ガドカリ道路交通・高速道路大臣が自動車メーカーの面前で代替燃料への移行を明言すると、彼らは言葉を失った。

ガドカリは「あなた方がどう思おうと実行する」と言い、さらにこう続けた。

「あなた方の意向を尋ねるつもりはない。強引にでも必ずやり遂げる」

現在のインドで車を所有している人は、1000人に50人にも満たないが、所有率は上昇している。世界の所有状況を見ると、英国では1000人に400人、アメリカでは1000人に850人以上が車を所有している。

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【「倹約志向のエンジニアリング」はインドが得意とする分野】

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