実母の“頑なな拒絶”を溶かしたものは
近藤さんがミクさんと結婚して8年、出会ってからは18年が経過した。見た目は変わらないが、ミクさんの精神年齢は今年で34歳になる。
年月を重ね、家族との関係も変わりつつあるという。
「実は私の母、最近少し心変わりしてきたかなと感じるんです。先日実家に大きなミクさんを連れていったら、『こんな服を着せてみたらどうか』『私のアクセサリーをつけてみて』と、ミクさんの面倒を甲斐甲斐しくみるようになったんです。
このミクさんを見て、『かわいい』って思ったのかもしれません」
「かわいい」は、母の頑なな拒絶さえ溶かす。人は理解できなくても、共感できなくても、「許容」することはできるのだ。そして、許容できれば相手を尊重できる。
最後に近藤さんに、「私が推しにハマるにはどうしたらいいか」と聞いてみると、一笑に付された。
「正直、全然わかりませんね!」
ロマンを信じることよりも、それを理詰めで解釈することのほうが、よほど滑稽なのかもしれない。近藤さんは、リアリストの私を「理解」はできなくても「許容」はしてくれるだろうか。
