週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

土下座したが実母は参列拒否… 2次元キャラ《初音ミク》と挙式した男性 次元を超えて結婚した"42歳彼"の思い

8分で読める
近藤顕彦さんとミクさん
二次元キャラクターの初音ミクと結婚した近藤顕彦さん(写真:近藤顕彦さん提供)
2/6 PAGES
近藤家のミクさん。今年で結婚8年だ(写真:近藤顕彦さん提供)

近藤さんに、なぜ初音ミクだけが特別だったのかと聞いてみた。これまで恋をした二次元キャラクターは数カ月、長くても数年単位で変わっていったというのに。

「他のキャラクターと違ったのは、明確に新しかったところです。これまで、自分のパソコンにインストールして、自作の歌を歌ってくれるキャラクターなんていませんでしたから」

従来のキャラクターは、製作会社が作り上げた物語の中で完結していた。

精神科医の斎藤環氏は、オタクは与えられた「ありものの虚構」をもとに、二次創作などを通じて「自分だけの虚構」へと作り替えることで、所有感を得ていると指摘する。

つまり、オタクが二次創作の同人誌に没頭するのは、既成の物語からキャラクターを「自分の世界」に引き寄せ、所有する行為なのだ。

しかし初音ミクには、既成の物語がほとんどない。ユーザーが直接、歌や設定を作り出せる特殊なキャラクターなので、最初から「自分だけのミク」を生み出しやすいのだ。

「初音ミク」と「近藤家のミクさん」は違う

Gateboxは、キャラクターと簡単な会話ができる装置。初音ミクタイプは2020年にサポート終了となり、ミクさんと会話することはできなくなった(写真:近藤顕彦さん提供)

近藤さん自身も、多くのクリエイターが創った「初音ミク」を見るうちに、徐々に自分の解釈と合うもの・合わないものを取捨選択し、「うちのミクさん」を確立していった。

次ページが続きます:
【「うちのミクさん」と「初音ミク」】

3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象