債券や株式などの「有価証券」保有額でランキング
大学を運営する学校法人が保有する金融資産のうち、国債・社債といった債券や株式などの「有価証券」保有額は運用益というかたちでリターンを増やす効果がある。学費や補助金といった本業の収入に頼るだけでなく、こうした金融資産から得られる収益は、長期的な財政基盤を支える重要な柱の1つだ。
この有価証券は貸借対照表の「流動資産」(短期保有)と「その他の固定資産」(長期保有)に記載されている。今回はこの合計額を「有価証券」とした。ほかに将来の特定の支出に備えるための「特定資産」にも有価証券が含まれていることが多いが、用途が事実上拘束されているため、純粋な運用資産とは性格が異なる。そこで、本ランキングでは対象外とした。参考情報として、総資産に対する有価証券の比率である「有価証券比率」と「総資産」も併せて掲載した。比率を見ることで、各大学の財務戦略の違いも浮かび上がってくる。
では、どのような大学が上位なのか。ランキングを見ていこう。
川崎学園が唯一1000億円超え、一方で半数以上がゼロ
1位は岡山県の川崎学園(川崎医科大、川崎医療福祉大、川崎医療短大)の1253億円。流動資産に1252.1億円、その他の固定資産に0.9億円となっている。総資産に対する有価証券の比率は24.8%。ほかに現金預金が139億円あり、2024年度の受取利息・配当金は197億円と学生生徒等納付金117億円を上回っている。
2位の早稲田大学は724億円。すべてその他の固定資産だ。有価証券比率は17.2%で現金預金も302億円ある。
3位の常翔学園は482億円。大阪工業大、摂南大、広島国際大と大阪と広島で大学運営を行っている。流動資産に92.6億円、その他の固定資産に389.4億円。有価証券比率は17.7%だ。
4位は法政大学で440億円。流動資産に156.0億円、その他の固定資産に284.3億円。有価証券比率は17.2%だ。
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