総資産は大学の規模を測る重要指標
大学の規模を測る際は、学生数で比較するケースが多い。しかし上場企業などを評価するときは、従業員数だけでなく、売り上げや総資産といった財務指標を使うのが一般的だ。そこで今回は私立大学を運営する学校法人の総資産をランキングし、財務面から大学の規模について見ていく。参考に前年からの総資産の増減率、純資産額も併せて掲載した。増減率を見れば、その大学が拡大傾向にあるのかも読み取ることができる。
ちなみに私立大学の総資産に占める有形固定資産の割合は約6割で、そのほとんどは土地や建物で構成されている。つまり各大学にとって、キャンパスという「学ぶ環境」そのものが主な資産であり、ここに多くの資金を投じているわけだ。校舎の新設や改修、研究設備の更新といった投資は、教育の質に直結するだけでなく、受験生にとっての魅力にもつながる。
総資産の大きさは大学がどれだけ「学びの場」に本気で投資しているかを映す鏡ともいえるだろう。では、さっそくランキングを見ていこう。
日本大学が唯一の7000億円超え
1位は日本大学で総資産は7855億円。前年比では0.2%減少した。内訳は、土地1298億円、建物2080億円、図書454億円などで固定資産の合計は7352億円。一方、流動資産は、現金預金366億円などで合計503億円となっている。
2位の帝京大学は6718億円。同3.5%増加した。有形固定資産は土地784億円、建物990億円など。現金預金717億円などで流動資産が合計840億円となっている。
3位は慶應義塾(慶應義塾大)で5132億円。土地452億円、建物1194億円、図書456億円など。ただ同校の財産目録によると本部の三田キャンパスがある三田地区の土地は10万7911平方メートルで136.1億円となっている。1平方メートル当たり12万6130円ということになる。このように歴史のある大学は土地の含み益が莫大で実際の資産高はさらに大きいケースも少なくなそうだ。
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