週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

タイパより"納得感"——老舗百貨店が挑む「3300円の着こなしコンサル」が40〜50代の切実な悩みを救う理由

9分で読める
老舗百貨店のファッションコンサルティングサービスはどのようにして生まれたのか?(写真:筆者撮影)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

そこで、一緒にさまざまな店舗を回り、普段と違うアイテムを提案したところ、みるみるうちにその女性の表情が変わっていった。

「『ファッションを楽しむことを思い出せたので、サービスを受けて良かった!』と言ってくださって、いいお手伝いができたなと思いました 」(小松さん)

今まで気が付かなかった、自分の魅力の出し方に気が付いた瞬間があったのだろう。数回の体験後、カジュアルな服ばかりを着ていたその女性は「案外、私ってエレガントな服も似合うかもって思うようになりました」と気持ちの変化を語ったという。

そのほかにも、顧客からは「1人では入りにくいお店でも、スタイリストと一緒だと気軽に試着ができる」「今まで知らなかった、自分に似合う服がある店を紹介してもらえるのがいい」という感想があがっている。

洋服の大量廃棄時代に百貨店が立ち向かう

日本は今、衣服の大量廃棄という深刻な社会課題に直面している。環境省のデータによれば、手放す枚数よりも購入枚数の方が多く、1年間に1度も着ない服が1人あたり24着も存在するという。

(画像:環境省HP 「ファッションと環境の現状」より)

ここで一つの疑問が生じる。「百貨店で高い服を買うことも、結局は大量消費を促しているのではないか?」と。

しかし、 このサービスの根底にあるのは、「数の消費から、質の消費へ」というパラダイムシフトである。

次ページが続きます:
【右肩上がりに予約を伸ばしている】

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象