そこで、一緒にさまざまな店舗を回り、普段と違うアイテムを提案したところ、みるみるうちにその女性の表情が変わっていった。
「『ファッションを楽しむことを思い出せたので、サービスを受けて良かった!』と言ってくださって、いいお手伝いができたなと思いました 」(小松さん)
今まで気が付かなかった、自分の魅力の出し方に気が付いた瞬間があったのだろう。数回の体験後、カジュアルな服ばかりを着ていたその女性は「案外、私ってエレガントな服も似合うかもって思うようになりました」と気持ちの変化を語ったという。
そのほかにも、顧客からは「1人では入りにくいお店でも、スタイリストと一緒だと気軽に試着ができる」「今まで知らなかった、自分に似合う服がある店を紹介してもらえるのがいい」という感想があがっている。
洋服の大量廃棄時代に百貨店が立ち向かう
日本は今、衣服の大量廃棄という深刻な社会課題に直面している。環境省のデータによれば、手放す枚数よりも購入枚数の方が多く、1年間に1度も着ない服が1人あたり24着も存在するという。
ここで一つの疑問が生じる。「百貨店で高い服を買うことも、結局は大量消費を促しているのではないか?」と。
しかし、 このサービスの根底にあるのは、「数の消費から、質の消費へ」というパラダイムシフトである。
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【右肩上がりに予約を伸ばしている】
