担当してくれたスタイリングパートナーの小松さんは、甘すぎない黒のジャケットに、首元にアレンジの利いた白シャツ。大きめのシルバーリングや光沢感のある黒靴を履いており、どことなくパンクな要素を取り入れたファッションスタイルだった。
百貨店の販売員といえば、「自社の売り場の商品を売る人」というのが一般的だ。しかし、今回担当してくれた小松さんはそうではない。特定の店舗の販売員ではなく、フロア全体を網羅し、顧客のクローゼットを最適化する代理人のような動きをしていた。
最初のヒアリングで「手持ちの洋服と合わせた着こなし方を知りたい」という要望を伝えると、小松さんは筆者の手持ちの服を把握したうえで、館内にあるさまざまなショップを横断。ブランドをミックスさせた提案をしてくれた。
実際のところ、「今日は話を聞くだけでもいいですか?」「クローゼットに服がいっぱいだから、まずは手持ちの洋服の着こなし方を知りたい」と言う人も多いという。「全然気にせず、気軽に試していただきたいです」と小松さん。
Sサイズの呪縛
店内のレディースファッションフロアを一緒に回り始めると、筆者の凝り固まったファッションの常識が次々と露呈した。
「身長が低いから、Sサイズしか買えない」と思い込んでいたのだが、案内されたのは、なんとフリーサイズのみが置かれているお店だった 。そこで、小松さんはこう言った。
「サイズはあくまで表記なので、あってないようなものです。Mサイズでも丈が短かったり、形が小柄な人向けのデザインだったりすることもあります。Sサイズでなければいけないというハードルを払拭していきましょう」
次ページが続きます:
【目から鱗のアドバイスをもらった】
