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実の娘に性的暴行、元役員(54)に懲役8年確定 実は少なくない親族間暴力、加害者側に共通する「認知の歪み」とは?

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(写真:Graphs/PIXTA)

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2016年に当時高校生だった実の娘に対して、性的暴行を行ったということで「準強姦罪」に問われていた富山県黒部市の元会社役員、大門広治被告(54)は、期限の5月7日までに上告せず、懲役8年の実刑判決が確定した。

被告は、これまで一貫して無罪を主張してきたが、裁判では「自己の性欲を満たすための卑劣な犯行」であると認定された。

この事件は単なる性犯罪ではなく、家庭内の支配と信頼の破壊という側面を持つ。実の娘に対して、性的暴行をはたらく心理とは何か。そして、被害者はいかに回復していくのか。犯罪心理学とトラウマ研究の観点から考えてみたい。

2025年10月21日、富山地方裁判所の外で、弁護士(右)と共に取材に応じる被害者(中央)と夫(左)。日本において被害者が実名を公表して告発し、有罪判決に至るのは極めて稀なケース(写真:AFP=時事)

日本における性的暴行の実態

内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(令和5年度)によれば、性的暴行の加害者は交際相手・元交際相手が最も多く、合計で約3分の1を占めるが、実の親というケースも2%程度存在する(下図)。

(注)各項目の棒グラフ横の数字は、上から総数=140人、女性=130人、男性=10人の回答者からのパーセンテージ。

ただし、これは自己報告ベースの数字であるため、口外したくない被害は「暗数」となり、数字に表れていない被害がある可能性も大きい。

少なく見積もって性的暴行被害の2%が実の親からという数字は、一見少ないように見えるかもしれないが、性的暴行被害者の50人に1人が実の親から性的暴行を受けているという実態は、けっして見過ごすことのできない重大な事態であるといえる。

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【「安全基地」であるはずの家庭の破壊】

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