収納スペースを超えた物量は、暮らしを荒らします。詰め込みすぎた服は取り出しづらく、片付けにくい。そうなると服を戻すのがおっくうになり、部屋のあちこちに出しっぱなしになります。
朝はソファーに積まれた洗濯物の山から服を選ぶ。クローゼットの中の服は眠ったまま。ワードローブの記憶があやふやになって、同じような服をまた買い足してしまう。これにて「片付かない。服は沢山あるのに、いつも同じ服ばかり」という、負の永久機関の完成です。
これは汚部屋育ちで、整理整頓を教わることなく育った私の実体験なのですが、思い当たる方も多いのではないでしょうか。持ち物の量が収納を上回っている限り、どんな工夫も機能しません。
服の数が少なくても回る、暮らしの条件とは
ただし、この暮らし方には前提があります。わが家は日常的にフォーマルな装いを求められる場面がほとんどありません。
夫は60代半ばでリタイア済み。スーツは1着だけ残して手放しました。フリーランスライターの私も、仕事用の服はジャケット1枚だけ。取材や打ち合わせは、カットソーとカラーパンツにジャケットを羽織って乗り切っています。
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【「同じものを着続ける」ほうが性に合う】
