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ベトナム縦断の寝台列車で一人旅《下段ベッド巡りバトル》「タイパ絶望的」でも「旅情はプライスレス」

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フエーダナンはベトナム統一鉄道で景色が最も美しい区間と言われる(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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その時、スマホに「通信量が3GBを超えました」という警告が表示された。先ほどPCに接続したが、20分ほどテキストコンテンツを閲覧しただけだ。不審に思い確認すると、なんと9台もの端末にテザリングされていた。パスワードを設定していなかったため、開放状態になっていたのだ。

急いでテザリングをオフにし、GoogleのAI「Gemini」にパスワード設定方法を聞いて対処した。筆者のスマホはGoogleのPixel 9だったので、Geminiには「周囲の乗客にとってはまさに砂漠で見つけたオアシス状態。9台という数字は衝撃的ですが、Pixel 9のテザリング性能(同時接続数)の高さを証明してしまいましたね(笑)」と自画自賛されてしまった。

そう、フエ乗車時には閑散としていた車両は、ダナンでフランス人ツアー客に占拠され、満席になっていたのだ。

強烈なアウェイ感に包まれ、残りの5時間は基本的にベッドで横になって過ごした。時折外に目を向けると、上段ベッドに座る女性の足が視界に入ってくる。ゆっくりと走る列車の車窓からは、広大な畑やヤシの木、素朴な田舎町が流れていく。寝台列車といえば夜のイメージだが、日中に乗るのも悪くない。

車窓の風景は刻一刻と変わる(写真:筆者撮影)
日本と変わらない田畑も見えた(写真:筆者撮影)

ディウチ駅に到着

降りる駅に近づくと、乗務員が知らせに来てくれた。フエ駅でチケットを一度確認しただけなのに、なんと親切なことか。

フランス人夫婦に挨拶をしてコンパートメントを後にする。午後5時40分、列車はほぼ定刻通りにディウチ駅に到着した。

目的地のディウチ駅ホーム。夕方到着した(写真:筆者撮影)

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