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「看護婦という恥ずべき仕事を口にするな」朝ドラ「風、薫る」で注目、上流階級で育ったナイチンゲールの陰鬱な青春

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ナイチンゲール
連続テレビ小説「風、薫る」では、りんと直美が看護婦養成所に入学した(写真:けいわい / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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「ナイチンゲール女史は、深い慈しみを持つ優しい人ですわ!」

NHKの連続テレビ小説「風、薫る」では、りん(演:見上愛)と直美(演:上坂樹里)が看護婦養成所に入学。「トレインドナース」(正規の訓練を受けた看護婦)になるべく奮闘する日々がいよいよ本格化し、ドラマへの注目度も高まっている。

「看護婦」という言葉すら浸透していない時代に、そのパイオニアになろうとする女性たちだけあって、みんなそれぞれ個性的だ。

なかでも異彩を放っていたのが、ゆき(演:中井友望)で、まだ自己紹介もしていないのに、いきなり冒頭のように絶叫。「ナイチンゲールオタク」を思わせる言動で、この放送回(第21話、2026年4月27日放送)の話題をさらった。

果たして、フローレンス・ナイチンゲールとは、いかなる人物で、どんな経緯で看護婦を志したのだろうか。

フローレンス・ナイチンゲールはどんな人物だったのか

ナイチンゲールは、イギリス貴族の令嬢として旅行先のフィレンツェで生まれた。

幼いときから、何ひとつ不自由のない贅沢な暮らしだった。教育への投資も惜しみなく行われて、ナイチンゲールは姉とともに、フランス語・ギリシャ語・イタリア語・ラテン語と4カ国語をマスター。ナイチンゲールは、たちまち社交界の人気者になった。

「あとは家柄のよい男性のもとに嫁いで、平和な家庭を築いてもらえば、娘の人生は幸せそのもの」

両親は単純にそう信じ込んでいたことだろう。だが、ナイチンゲールはそうは思わなかった。自分がしている贅沢な暮らしが、嫌で嫌で仕方がなかったのである。

お金持ちの男性よりもナイチンゲールが気にかけていたのは、家の領地内にいる貧しい人々だった。ナイチンゲールは彼らのもとへ通い、病気がちの人がいれば看病していた。その時間が、から騒ぎのセレブ生活のなかで唯一心が和らぐ瞬間だった。

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【24歳のとき、看護婦になることを決意】

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