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家賃5.9万・築60年木造アパートの「ひとり暮らし」…「わかったふりはしたくない」と葛藤する29歳現場監督の"幸せの形"

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寺澤さんの部屋
建築現場で施工管理の仕事をする寺澤さんの部屋(撮影:尾形文繁)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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古いポスターや自作、友人作のアートがそこかしこに飾られている部屋 (撮影:尾形文繁)

「仕事でも、行きつけの飲み屋さんでも、『何言ってるかわかんない』『はっきりしろよ』って、怒られることはあります。

建築現場で施工管理の仕事をしているんですけど、職人さんに聞かれても、まだ自分の中で整理できてないことがあって。本当は自分で考え、判断し、責任を持って伝えなければいけないのに、強く言われると、本当は『違う』と思っていても自信がなくなってしまったり。

情けないし、ちゃんと答えられるようになりたいとは思ってるんですけど、わかってないのに、わかったふりをするのも違うなと思って」(寺澤翔さん 以下の答えすべて)

寺澤さんの当面の目標は、自分の考えを持ち、それをちゃんと言葉にできるようになることだという。

「将来的には、‟自分の名前”という看板で、仕事をもらえるようになりたい。前に社長から、『寺澤君はそうなれると思うから、頑張れ』と言ってもらえて、すごくうれしかったです」

SNSは物欲が刺激されるだけで、自分に残らない

昨今はネットで検索したり、AIに尋ねたりすれば、すぐにそれらしい答えを得られる時代だ。そんななかで「わからない」地点にとどまることは、少しばかり勇気がいる。だからこそ怒られながらも頻繁に口にする「わからない」という言葉は、彼にとってはただの‟保留”ではなく、考え続けるために作った‟足場”なのかもしれなかった。

光りが降り注ぐ窓辺には、アクセサリーと観葉植物、お香など(撮影:尾形文繁)
メルカリで手に入れたという、鴨の剥製。独特な感性を持っている(撮影:尾形文繁)

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【スマホはなるべく見ない】

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