イノベーションを起こすには、社員1人ひとりに当事者意識と熱量が必要です。今までのやり方を変え、今までになかった商品やサービスを生み出すには、強烈な主体性が必要です。与えられたことを粛々とこなすだけでは、新しいものなど生まれません。
そして、集団というのは、似たもの同士が集まりやすい仕組みになっています。
一生懸命働かなくても、最低限のことさえやっていれば大丈夫という企業文化が広がってしまうと、やる気の高い人ほど、その組織に愛想を尽かして辞めていく可能性が高まります。そして、逆にその文化を好む人ほど、その会社に残り続けることになるのです。
「静かな退職者」が生まれる原因は、「自分の仕事の意義や価値がわからない」「仕事を頑張っても評価されない」「会社がすべてではない、自分のライフも大事だ」「昇進の先が見えた、これ以上頑張っても」「上司や会社と合わない」「もともと昇進に興味がない」などさまざまです。
リーダーは、メンバー1人ひとりと向き合い、「静かな退職者」になる兆候を見逃さず、その原因を解決するなど、組織へのマイナス影響が大きくなる前に動くのです。
すべてのメンバーの知恵と力を最大限引き出すには
最低賃金が引き上げられ、パートやアルバイトの時給もどんどん高くなっています。また、正社員の給与を毎年のように引き上げている会社も多くあります。人件費の上昇を心配している会社は多いのではないでしょうか。
そのような中、従業員の1人ひとりの力と知恵を最大限に引き出して、効率を上げていくことを考えなければなりません。ここでは、正社員はもちろん、非正規社員の方々の力も引き出すためのヒントを共有します。
一般的に、非正規社員の方々の働く意識は、受け身であることが多いです。指示されたことをやる、という発想です。指示されたやるべきことを、きちんとやってくれる。それはとても大切なことです。しかし、さらにできることがあるのです。
パートやアルバイトの方々の力を引き出すことが上手な会社があります。パートやアルバイトの方々が単に受け身的に働くのではなく、現場をどう変えればもっと良くなるのかを、自分たちでアイデアを出し合ってくれるのです。そこで、このような雰囲気をつくり上げることができたポイントを紹介します。
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【現場を一番よく知っているのは誰か?】
