これは、言葉の通りキャリアにおけるアンカー、つまり錨のことです。船が錨をしっかり下ろしている状態をイメージしてください。同じように、キャリア形成においても、個人ごとに「仕事に関する価値観」であるアンカーがしっかりとあるのです。
リーダーは、アンカーを理解してコミュニケーションをとることが求められるのです。
「やりがい」のある仕事や環境に変える3つの要素
シャインは、「キャリアアンカー」が以下の3つの要素から形成されていると考えました。
・何をやりたいのか(動機)
・何に意味や価値を感じるか(価値観)
さらに、8つのアンカーとして整理しました。
①専門・職能別能力 特定の分野で専門家としての能力を発揮できることを望む
②経営管理能力 組織の中で責任ある役割やポジションを担うことを望む
③自律・独立 自分のやり方や自分のペースを大事にし、自分が納得できる働き方を望む
④保障・安定 仕事の維持や報酬の安定、雇用の保障など、安心した気持ちで仕事ができることを望む
⑤起業家的創造性 新しい商品やサービスを生み出すことや、新しい組織や事業をつくり出すことを望む
⑥奉仕・社会貢献 世の中を良くするために、社会に貢献したり他人に奉仕したりすることを望む
⑦純粋な挑戦 困難な状況、手強い相手など、簡単には解決しないような問題に挑むことを望む
⑧生活様式 個人のニーズや家族の要望、仕事とのバランスなど、生活全般を調和させることを望む
メンバー1人ひとりを頭に浮かべ、どのアンカーが近いかを考えてみてください。
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【これらを満たす環境を提供できないと…】
