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クルマの窓を割る強風に痛ましいバス事故…「長大な渋滞」は少なくても「今年の大型連休」が残した多くの課題

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ゴールデンウィークの高速道路状況を振り返る
ゴールデンウィークの高速道路状況を振り返る(写真はイメージ、写真:kazu_ft2021 / PIXTA)
  • 佐滝 剛弘 みらい観光文化リサーチベース代表 元・城西国際大学教授
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おおむね現地での風速が20m/秒を超えると通行止めになる確率が高く、NEXCO東日本の渋滞・通行止め情報を提供するサイトでも、風速が10m/秒を超えることが予測されると、向こう24時間の風速の予測が表示され、利用者が確認できるようになっている。

今回は、前日の時点で強風による通行止めの可能性が報道されていたが、連休のど真ん中の昼間帯がすべて通行止めになった影響は大きく、房総半島への観光客などが迂回路(首都高湾岸線、東関道、京葉道路など)の大渋滞に巻き込まれたり、そもそも旅行をあきらめたりした人たちの様子がSNSなどで見られた。

当然、アクアラインを通行する高速バスもダイヤが大きく乱れるなど多大な影響を受けている。

高校生が死亡したマイクロバスの痛ましい事故

そして、大型連休最終日の6日には、交通事故の衝撃的なニュースが飛び込んできた。

福島県の磐越道で、高校生を乗せたマイクロバスがガードレールなどに衝突し大破し、生徒の1人が死亡、5人が重傷、そのほかの生徒や後ろを走っていて巻き込まれた別のクルマの乗員とあわせて20人もの負傷者を出したのである。

マイクロバスは27人乗程度の小型バスのこと(写真はイメージ、写真:’90 Bantam / PIXTA)

この事故は、高校生が大勢乗車していたこと、運転手がプロの運転手ではなくバス会社が手配した人物で、なおかつバスもレンタカーであったことから、テレビのワイドショーなどでも大きく報道された。

ちなみに手配を請け負ったバス会社は蒲原鉄道といい、大正時代に設立された古い鉄道会社であるが、乗客の減少等から1999年に鉄道線は全線廃止となり、現在は一部高速バスを含む路線バスと貸し切りバスの交通企業である。

事故の詳細は多くのメディアですでに詳しく報道されているが、今年3月に沖縄で正式な船の運航会社ではない団体の船に乗った研修旅行生の死亡事故が起きたこともあって、バスの運行のありかたのほうにスポットが強く当たっている。

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【なぜ、死に至るまでの大事故になったのかを検証せよ】

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