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元トヨタエンジニアが起業「リーンモビリティ」は次世代モビリティの「死の谷越え」を果たせるか?

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リーンモビリティの1人乗り3輪モビリティ「リーン3」がいよいよ今夏、発売へ
リーンモビリティの1人乗り3輪モビリティ「リーン3」がいよいよ今夏、発売へ(筆者撮影)

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電動キックボードや電動車いすからもっとイメージを広げれば、「SkyDrive」などのいわゆる「空飛ぶクルマ」や、「Waymo」などのロボタクシーも次世代モビリティに含まれる。

こうして名前を挙げた企業のような成功事例は、次世代モビリティの中で極めて少なく、次世代モビリティの多くは、研究開発期を経てなんとか量産されても本格的な普及に及ばない「死の谷」を越えることができなかった。

例えば、日本では2010年代に国が導入を推進した超小型モビリティ関連ビジネスに挑戦した、多くのスタートアップが姿を消している。

そんな中、「死の谷越え」の期待が高まっている日本発スタートアップがある。トヨタ出身の技術者、谷中壮弘氏が起業した「Lean Mobility(リーンモビリティ)」だ。

1人乗りの3輪モビリティは台湾で好評

リーンモビリティは、愛知県豊田市に本社とR&D(研究・開発)拠点を立ち上げ、部品調達と最終組み立てを台湾で行う事業体制を敷く。

直近では、2輪・4輪関連の自動車部品や次世代電動車を対象とする、台湾最大級の見本市「TAIPEI AMPA・E-Mobility Taiwan」(2026年4月14~17日、台北南館展示館)に、量産モデル「Lean3(リーンスリー)」を出展していた。

「TAIPEI AMPA・E-Mobility Taiwan」で見たリーンモビリティのブース(筆者撮影)

リーン3は1人乗りの3輪モビリティで、ボディサイズは全長2470mm×全幅970mm×全高1570mm。後輪駆動で、前2輪が操舵する仕組みを持つ。最高速度は時速60km、満充電での航続距離はWLTCモードで約100kmだ。

リーンモビリティの展示ブースで「台湾でも盛況ですね」と、これまで何度も取材してきた谷中氏にこちらから声をかけた。

すると「はい、台湾ではまず、B2B(事業者向け事業)で先行販売を行い、すでに約1000台の受注があります。さらに個人向けも始めたところ、早くも約500台も受注をいただいている状況です」という。

台湾では目立った宣伝をしていないそうだが、今回のような技術見本市などの記事や実車を見た人たちが、SNSで情報を拡散した効果が大きいようだ。

【写真を見る】元トヨタエンジニアが起業「リーンモビリティ」は次世代モビリティの「死の谷越え」を果たせるか?(4枚)

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【169万8000円で今夏デリバリー開始予定】

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