スマートウォッチの国内普及率は、スマートフォンと比較すれば依然として低い。「高価なガジェット」「通知が煩わしそう」――Apple Watchに対してそうしたイメージを持つビジネスパーソンは少なくないだろう。
しかし実際に使い続けると、見えてくるものがある。Apple Watchは腕時計でもガジェットでもなく、自分の体を24時間365日記録し続けるパートナーだ。本稿では、筆者自身の体験と取材を通じて、Apple Watchが持つ3つの健康機能と、それが日々の意識をどう変えるかをお伝えしたい。
「不規則な心拍」通知が届いた日
ある日、Apple Watchから一件の通知が届いた。「不規則な心拍が検出されました」。率直に言えば、恐怖を感じた。すぐに心電図の計測を行い、かかりつけ医を受診した。結果は誤検知だった。胸をなでおろしながら、同時に気づいたことがある。自分の心臓のことを、これまで一度も真剣に考えたことがなかった、と。
Apple Watchの心電図機能(ECG機能)は、ディスプレイに指を当てて30秒待つだけで心拍のリズムを記録・確認できる機能だ。年に一度の健康診断で行う心電図検査が10秒間のスナップショットだとすれば、Apple Watchは日常のあらゆる場面で継続的に記録を蓄積していく。
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【心電図機能をきっかけに異常を早期把握できた例も】
