企業の謝罪会見も同じだ。内容が同じ謝罪の言葉であっても、それを語る経営者の顔が「威圧的」「作り笑い」「目が泳いでいる」と感じられれば、言葉は届かない。炎上した企業が信頼を取り戻せるかどうかは、対策の中身以上に、「どんな顔で語るか」によって左右される。
「信頼顔」は今日からでもつくれる
今回の内村光良の事例が示すのは、信頼顔は「生まれつきの顔の造作」だけで決まるわけではないということだ。
長年にわたって「温かく見守るMC」として一貫したキャラクターを体現し続け、本物の感情から生まれる笑顔を繰り返し見せてきた——その積み重ねが、今の「信頼顔」をつくっている。
顔に刻まれる「信頼」は、日々の行動と表情の積み重ねによっても、つくられていく。
内村光良が今年の『24時間テレビ49』でどのような顔を見せるか。それは単なるバラエティ番組の話ではなく、「顔で危機管理はできるか」という、大規模な実験でもある。
※1:Willis, J. & A. Todorov (2006) First impressions: Making up your mind after a 100-ms exposure to a face, Psychological Science, 17(7), 592-598.
※2:Todorov, A., A. N. Mandisodza, A. Goren & C. C. Hall (2005) Inferences of competence from faces predict election outcomes, Science, 308(5728), 1623-1626.
※3:Guéguen, N. (2008) The Effect of a Woman's Smile on Men's Courtship Behavior, Social Behavior and Personality, 36(9), 1233-1236.
