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サバの価格高騰が止まらない…ノルウェーが獲らない「小さすぎる魚」まで獲りまくる日本のヤバさ

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水産資源管理制度の不備で食用にならない小さなサバも一網打尽にされる(写真:筆者提供)
  • 片野 歩 Fisk Japan CEO/東京海洋大学 特任教授
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サバの幼魚であっても、「枠を増やして獲らせてほしい」と漁業者団体などから圧力がかかる場合があります。背景には、海外の資源管理に関する正しい情報が十分に共有されていないことがあります。漁業を成長産業にしている国々の関係者と直接かかわることで明確にわかるのですが、漁業が衰退を続けるのは、水産資源管理についての日本の常識が世界の常識とズレているからです。

常に脂がのっていて、日本で人気が高いノルウェーサバを含む大西洋サバの価格は、前述の通り供給量の大幅減少によって高騰しています。ノルウェーサバを含む大西洋サバは、日本以外の市場でも人気が上がっており、取り合いになっています。

特に、アフリカ市場のように、安い動物性たんぱく質をサバなどの青魚に求める市場は、サバ不足で困っています。そこで皮肉にも、小さくて価値が低くても、安いことだけが強みの日本サバへの引き合いが強まり、輸出価格が上昇しているのです。

高値で輸入し、低単価で小型サバを輸出する矛盾

表は、2026年1月のサバの輸出価格をまとめたものです。日本は、自国のサバ輸出価格の約3倍の単価でノルウェーからサバを輸入し、その一方で、輸入単価の約3分の1の価格で国産サバを輸出しています。これは、単に日本が高くサバを買って、安く売っているという非合理な行為にとどまりません。

サバは3歳でほぼ100%成熟しますが、成熟する前の0〜1歳のサバを獲ってしまうことで、資源の持続性を破壊しています。卵を産めるようになる前のサバを狙って獲ってしまえば、親の魚、つまり産卵親魚が減り、資源が減ってしまうのは当然です。

なお、サバの幼魚を輸出して儲ける現在のビジネスモデルは続きません。最後は、サバの幼魚さえも獲れなくなって玉切れとなり、獲れなくなった理由を海水温上昇や外国漁船のせいだと責任転嫁することになるでしょう。しかし、獲りすぎてしまったことに気づいても、時計の針は元には戻りません。そこには、計りしれない水産資源の浪費が隠れています。

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【「将来より明日の魚」で消えていく】

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