そのことを知っている夫は、大学職員の言葉を素直に信じることができず、「口実をつけてお金を要求されているかもしれない」と疑った。手術前に息子が「軽傷」と説明していたのも、夫の疑念を強くした。
しかし、本当に介護が必要な状況なら躊躇している場合ではない。現地の状況を確認する術はないか……。ふと浮かんだのが、クレジットカードに付帯している海外旅行保険だった。
家族カードの「自動付帯」が絶望を救った
筆者が保有している年会費1万円台のクレカには、自動付帯の海外旅行保険がついていた。世界一周旅行前に利用ガイドを熟読してPCに保存していた。
留学する息子にも家族カードを持たせていた。家族カード会員も、本会員と同等の海外旅行保険が付帯していたことを思い出したのである。
治療費は留学先で加入している傷害保険を使うようだが、息子の海外滞在期間は3カ月未満なので、日本のクレカ保険のサポートも受けられるのではないか。
サポートデスクに電話すると、息子のケガや費用の状況を病院に確認してくれるとのことだった。息子が入院していた大学病院とは提携しており、搬送前に連絡が取れていたらキャッシュレス対応もできたと言われた。
大学職員に強く勧められた「介護士」については、医師が必要性を認めれば「職業看護師費用」として治療費(300万円まで)の中でカバーされることもわかった。
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【介護士を雇うよう求められた理由がわかった】
