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「金利上昇」の恩恵にあずかれなかったオリックス銀行/大和証券グループ本社が買収、「3700億円」の価値はあるか

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山一証券系の信託銀行を源流とするオリックス銀行は、1998年にオリックス傘下に入った(編集部撮影)

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銀行の再編がまた一つ進む。大和証券グループ本社(G)は4月27日、オリックス銀行を3700億円で買収すると発表した。大和証券Gは傘下に大和ネクスト銀行を抱えており、将来的に2行は合併する予定だ。

単純合算で統合後の総資産は9兆円となり、ネット銀行では楽天銀行や住信SBIネット銀行に次ぐ3位の規模となる。

足元では地方銀行を中心に、規模の経済を追求する攻めの再編が進む。昨年4月には群馬銀行と新潟県の第四北越フィナンシャルグループ(FG)が、今年3月にもしずおかFGと名古屋銀行がそれぞれ経営統合を発表した。今回の統合劇も規模拡大が目的の一つだが、オリックス銀行にとって、ある種の「救済」となった側面も見逃せない。

金利上昇が逆風に

かねてオリックス銀行には売却観測が上がっていた。グループの中ではROA(総資産利益率)やROE(自己資本利益率)が相対的に低かったからだ。オリックスの井上亮取締役代表執行役会長は、昨年までのグループCEO(最高経営責任者)時代、「(効率の低い事業は)積極的にキャピタルリサイクリングの対象となる」と明言していた。

オリックス銀行のROAとROEは2025年3月期にそれぞれ0.71%・7.99%だった。銀行としては高水準だが、オリックス全体の2.12%・8.8%からすると物足りず、常に売却候補として浮上していた。

ただ、オリックス銀行が売却される理由は効率性だけではなさそうだ。銀行にとって追い風となるはずの金利上昇が、むしろ経営の足かせとなっていた点も大きい。

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