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体の悲鳴を無視しないで! ビジネスパーソンの「燃え尽き状態」を避けて「やりがい」を復活させる⦅5分メンテナンス⦆

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疲れているビジネスパーソン
ビジネスパーソンが日常生活に簡単に取り入れられるメンタルケアの方法を紹介します(写真:prathanchorruangsak/PIXTA)
  • 安藤 健 キャリアのモヤモヤを解決する組織人事コンサルタント
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別の言い方をすれば、「休憩しながら別のことを考える」や「ごはんを食べながらスマホを見る」など同時並行の「ながら~」が常態化しているともいえます。

「ながら~」の状態は、まさに意識が分散している状態であり、まさに「心ここにあらず」を表しています。

そして、こんな「ながら~」が当たり前になってしまうと、仕事でちょっとしたミスをしたり、同僚や上司とコミュニケーションのすれ違いがあったりしたときに、そのことをくよくよ悩み続けて、マイナスな思考が止まらなくなっていきます。

食事中や会話中でも、「あんなことしなければよかった」という過去の後悔や、「こんなことがあったらどうしよう」と思った経験はありませんか?

そうなると、今度はうまく寝付けなくなって睡眠不足になり、次はメンタル不調につながって……と負のスパイラルに陥り、最後にはバーンアウトしやすくなってしまいます。

意識的に「無」になる

みなさんも今日から「ながら〜」は卒業し、「いま、ここ」に集中するための行動に変えてみましょう。まずは5分だけでも構いません。

例えば、先の4つの日常シーンでは、次のように意識してみてください。

食事中:目の前の食べ物の香りや味、舌触りに意識を集中し、一口一口を味わいながら食べる。テレビを見たりスマホを操作したりせず、食べる行為そのものに没頭する
通勤中:電車の中や道を歩いているときに、周囲の音や景色、体の感覚(足が地面につく感触、風が肌に触れる感覚など)に意識を向ける。今日の仕事や過去の出来事についてあれこれ考えず、移動している「今」に集中する
会話中:相手の言葉に耳を傾け、その声のトーンや表情、しぐさなど、非言語的な情報も含めて意識を向ける。次に何を話そうかと考えたり、相手の言葉を評価したりせず、ただ相手の言葉を受け止める
休憩中:コーヒーなどを飲むときに、その香りや温かさ、口に含んだときの味に意識を集中する。公園を歩きながら風や音に意識を向ける

今は「タイパ重視」とか「コスパ重視」とかいわれ、合理性、同時並行、スピードに偏った社会です。ただ、実際、人はそんなに器用に物事をこなせるようにはできていないような気がします。

実は「急がば回れ」で、1つひとつのことを噛みしめながら、踏みしめながら味わっていったほうが体力も気力も長持ちするのではないでしょうか。

「いま、ここ」に集中する状態は、訓練次第でコントロールできるともいわれています。訓練方法はたくさんありますが、日常的にできる一番小さな実践は、自分の「ながら~」に気づいたら、「いま、ここ」に集中するよう意識を戻すことでしょう。

「ながら~」に気づいたら、戻す。また気づいたら、戻す。

その繰り返しで次第にコントロールできるようになるはずです。

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