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体の悲鳴を無視しないで! ビジネスパーソンの「燃え尽き状態」を避けて「やりがい」を復活させる⦅5分メンテナンス⦆

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疲れているビジネスパーソン
ビジネスパーソンが日常生活に簡単に取り入れられるメンタルケアの方法を紹介します(写真:prathanchorruangsak/PIXTA)
  • 安藤 健 キャリアのモヤモヤを解決する組織人事コンサルタント
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例えば、夜中に目が覚めてしまったり、頭痛や胃痛などの身体症状を伴ったりする場合もあり、深刻な状態にまで進んでしまうこともあります。さらに深刻化すると、うつ病など心の病気につながりかねません。

そうなると望まぬ形で休職になってしまったり、一度休職してから回復まで予想以上に時間がかかったりしてしまうため、まずは心と身体をリフレッシュさせることを最優先する必要があります

バーンアウトを深刻化させないために

もし「自分はバーンアウト気味かもしれない……」と思った人は、ワークエンゲージメントを一直線に目指すのではなく、まずはリラックス状態くらいになってもらう必要があります。

リラックス状態とは、いわばワークエンゲージメントとバーンアウトの中間の状態ともいえ、自分の仕事に対して満足しており、ポジティブに捉えています。

これはワークエンゲージメントのように熱意や活力や没頭があるわけではありません。でも、まずはそれでいいのです。

私は人事の世界に入る前、大学で臨床心理学を学び、メンタルケアの現場で修業をしていた経験があります。そこで出会ったのは、日常の中で「生きづらさ」を抱える多くの人たちでした。

しかし見た目には困難を抱えていないように見える、いわゆるふつうの会社員の中にも、実は人知れずメンタルクリニックに通っている人が少なくないことがわかってきています

世間のイメージ以上に、働く人の「心のケア」へのニーズは身近になっています。

メンタルケアは、バーンアウトにかかわらず「最近ちょっと働くのがしんどい」「なんとなく疲れが抜けない」というみなさんに必要といってもいいかもしれません。

今回はバーンアウト気味な人が、まずはリラックス状態を目指すためにできる日常のメンタルケアを1つ紹介します。

日常的なメンタルケアとして行うべきなのが、自分をリセットして「無になれる瞬間」を意識的に作ることです。

「無になる」というのは「何も考えない」という意味ではなく、「いま、ここ」に集中する瞬間を作るという意味です。

私たちは、日々膨大な情報に曝されていて、何かをしながらもその目の前のことに集中できず、意識があちこちに飛んでしまいやすい世界の中で生きています。

例えば、食事中、通勤中、会話中、休憩中と、それぞれ次のように過ごしていませんか?

食事中:スマホをいじりながら、あるいはテレビを見ながら食事を済ませ、何をどれだけ食べたかよく覚えていない。味もよくわからずに食べ終えてしまう
通勤中:ずっとスマホの画面に目を向け、SNSのチェックやゲームに没頭し、周囲の状況や自分の体の感覚にまったく意識が向いていない
会話中:相手が話している最中に、次に自分が何を言おうかばかり考えていたり、相手の言葉を批判的に評価したりする。あるいは、上の空で話を聞き流してしまう
休憩中:休憩時間にもかかわらず、仕事のメールをチェックしたり、未完了のタスクについて頭の中で考え続け、心身が休まらない

このように、「いま、ここ」に集中していない状態はいわば「心ここにあらず」状態です。

次ページが続きます:
【「ながら」作業をやめて、「今ここ」を取り戻そう】

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