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国民的RPG「ドラクエ」の堀井雄二氏がGoogleとタッグ、ゲーム業界が求める"AIでの改革"とは

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講演中の堀井氏
Google Cloud Next 2026で講演する堀井雄二氏(写真:筆者撮影)
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ドラクエXは2012年8月にサービスを開始したオンラインゲームで、すでに長い期間運営が続いている。コンテンツも増えてきて、ゲームを始めたばかりの人だと、どこからどう遊んでいいか、判断が難しいという課題が存在したという。

そこで用意されたのが「おしゃべりスラミィ」だ。プレイ状況やチャット内容、つけている装備などを判断して語りかけてきて、「次にどんなコンテンツを遊ぶのがおすすめか」「おすすめの装備はなにか」などを答えてくれる。

「ドラゴンクエストX」に、AIキャラクター「おしゃべりスラミィ」が登場(写真:筆者撮影)

背後で動いているのは、GoogleのAIである「Gemini」だ。文章の生成だけでなく、画像の分析なども行える。ドラクエXの中でも、プレイヤーがゲーム内で撮影した写真(スクリーンショット)を分析し、会話することに使われている。自然な対話も同様だ。Geminiの中でも、音声対話などのリアルタイムな応答が得意な「Gemini Live」を使い、開発自体も、スクウェア・エニックスとGoogle Cloudが共同で取り組んでいるという。

技術としてはGoogle Liveを利用(写真:筆者撮影)

おしゃべりスラミィの一般公開時期は開示されていないが、3月末には限定されたユーザー向けのテストが行われている。

ゲームの中にAIの「友達」「相棒」を

そもそも、堀井氏はなぜ「おしゃべりスラミィ」のような機能を入れようと考えたのだろうか? 筆者の問いに堀井氏は次のように答える。

会場で堀井雄二氏に単独インタビュー(写真:筆者撮影)

「最初にドラゴンクエストを作った時には、街の人のセリフもなるべく本当にいる人間のセリフにしようと思いました。いまはAIが本当に答えてくれるようになり、より人間臭くできると思います。ただ、街の人をAIに置き換えても面白くない。普通のAIだと友達にするのは照れくさいところがありますが、ゲームのキャラクターであればハードルが低く、いろいろと話しかけやすいのでは」

すなわち、ゲームの中で対話できる「キャラクター」であるからこそ、通常のAIとのチャットとは異なる部分が出てくる……という考え方だ。

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【ゲームを切り口に、AIとの対話をより幅広いものに】

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