東洋経済オンラインとは
ライフ

9割が誤解しているラムネの「正しい」摂り方。「ラムネで集中力アップ」に潜む大きな誤解とは

7分で読める
気分の9割は血糖値
口にすると、一瞬で頭が冴えるような感覚があるラムネの「正しい使い方」を考えます(写真:ペイレスイメージズ 2/PIXTA)
  • 小池 雅美 医師、こいけ診療所院長、なす医院非常勤医師、臨床分子栄養医学研究会特別認定指導医、漢方専門医
2/4 PAGES
3/4 PAGES
① ラムネを一度に多量摂取→血糖値が急上昇
② 膵臓がインスリンを大量分泌→急上昇した血糖を下げようと過剰反応
③ 血糖値が急降下(反応性低血糖)→エネルギー不足のサインか?と脳が混乱
④ アドレナリン・ノルアドレナリンが分泌→イライラ、不安、焦燥感が出やすくなる
⑤ 眠気・倦怠感・集中力低下→ラムネを食べた目的と真逆の状態に

ラムネの“即効性”は諸刃の剣であり、使い方を誤ると血糖値のジェットコースター(乱高下)を生み、集中力を上げるどころか、真逆の状態になりかねない。つまりラムネを摂るならば「量とタイミング」が重要ということだ。

「ブドウ糖だけ摂ればいい」という思い込みの罠

さらにラムネに関する大きな誤解がある。

ブドウ糖というものは、私たちの体内に入っただけではエネルギーにならない。ブドウ糖からエネルギーを作り出すためには「補酵素」としてビタミンB群やミネラルを必要とする。とくにビタミンB1(チアミン)は不可欠である。つまり「ラムネだけ摂っていれば大丈夫」というわけではないということだ。

車で言えば、ガソリン(ブドウ糖)だけあっても、エンジンオイル(ビタミンB1)がない状態。これでは車は動かないどころか壊れてしまう。

実際、過去にもこれと似たような現象が起きている。白米中心の食生活が急速に広がった明治時代、ビタミンB1不足によって「脚気(かっけ)」が多発した。脚気は糖質が十分にあるのに、エネルギーを作り出すことができず、神経症状や倦怠感が現れる病気である。

次ページが続きます:
【ラムネが有効なシーンとは?】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象