有浦社長に、今後のお店のあり方について伺った。
「これからも地域に根ざしながら、地域愛を深めていきたいです。また、県外の方には当店への来店をきっかけに伊万里市内観光を楽しんでいただき、地域活性化に繋がれば。今後は、当店を中心としての“グルメ観光”というキーワードで『ドライブイン鳥→伊万里観光(大川内山または街中)、カフェなど→お土産(お菓子店)→再来店または宿泊』という導線で、街全体が元気になってくれるといいですね」
伊万里のソウルフードとしての立場を守りながら地域を牽引する存在に。社長の言葉を噛みしめながら店内を見渡すと、作業着の男性が一人で網焼きを楽しんでいるその向こう側で、『ゾンビランドサガ』の7人が微笑んでいた。
繁盛の裏側にあるもの
お店を出て裏手を散策すると、かなり年季の入った地域の観光案内地図があった。その向こうにたくさんのおいしい煙を吸い込んでいるであろうダクトが並んでいる。
ふと、足元に商売繁盛の神・恵比須さまの像があるのに気が付いた。佐賀県、とりわけ佐賀市内は800以上恵比須さまが点在しているらしいが伊万里にもあったのか。有浦社長によると、創業者である先代が設置したもので、その名の通り、お店にとっての“繁盛の神様”だ。
実は、店内にも恵比須様と大黒様、招き猫といった縁起物が飾られている。「お客様にも福を感じてもらいたい」という、これまたおもてなしの心からなのだった。
店舗を裏で支える恵比須さまの微笑みにつられてこちらも笑顔になった。また来よう。鳥と昭和の香りを味わいに。

