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ビジネス #すごい中堅企業100 2026年版

日本酒の獺祭があえて希少価値を諦めた理由/山口から目指す"世界のDASSAI"、「四季醸造」を実現し業績拡大

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「DASSAI BLUE」のボトル
アメリカでは「DASSAI BLUE」ブランドを展開(撮影:今井康一)

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「中堅企業」カテゴリーの創設から約1年半が経過し、政府の支援策も本格的に動き出した。AIの進化や人手不足、インフレといった構造変化の中で、中堅企業は成長の牽引役として存在感を高めている。本特集では注目企業の戦略や競争力の源泉を徹底解説。ランキングなどを通じて、その実像と可能性に迫る。

獺祭|未上場(山口県岩国市)

[設 立]1948年
[代表者]桜井一宏
[売上高]213億円(2025年9月期、単体)
[従業員]240人

手に入れやすい高品質な日本酒──。そう評されることもある清酒「獺祭(だっさい)」を手がけるのが、昨年6月にブランド名と同じ社名に改めた獺祭だ。江戸時代から続く山口県岩国市の酒蔵をルーツに、旭酒造として1948年に設立。当初は「旭富士」を中心に展開していたが、84年に現会長の桜井博志氏が3代目社長に就任後、獺祭ブランドを主力として育て上げた。

すべての製品で“酒米の王様”と呼ばれる山田錦を使用。米と米麹と水のみを原料とし、精米歩合50%以下の「純米大吟醸酒」だけを扱う。米を極限まで磨き上げる技術で生み出す独特の味わいが、国内外で評価されている。

獺祭は、極限まで磨くことで味を変化させる部分を取り除いた米を使用する(撮影:今井康一)

2016年に4代目社長となった息子の桜井一宏氏が業績をさらに拡大。25年9月期の売上高は213億円で、過去最高を更新した。

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