本社など駅の現場から離れて勤務をしていると、どうしても若い職員と接する機会が少なくなってしまうもの。その点、久しぶりに駅長として現場に戻ったときには、戸惑いもあったという。
「最初はみんな若いなあと思いましたよ。でも、楽しいですね。いかに彼らに鉄道の仕事に対する意識を持ってもらうか。そして、乗務員の仕事のよさも伝えていければいいなと思っています」
浜島さんの若手時代ならば、改札などで客と接する機会はいくらでもあった。だが、いまでは客とコミュニケーションを取ることはめったになくなっている。さらに、信号の扱いもすべて自動。そうした中でも鉄道の仕事への高い意識を持ってほしい。それが、浜島さんの思いだ。
職場は明るく、風通しよく
「あとは、職場を明るくしたかったんです。多少冗談を言えるほうが、風通しがよくなるんですよね。私もパーテーションを隔てたところにいるだけだから、事務室にいる駅員とはすぐに目が合いますし」
社内試験の勉強中という駅員2人が、駅長席の脇の応接スペースで勉強していたことがある。わからないことを聞いてくるので教えてあげたのだとか。「無事に受かったのでよかったです」。
長い鉄道員人生、さまざまな職場で培ってきた経験。それをどのように伝え、次の世代に繋いでゆくのか。それこそが、駅の“顔”である駅長のいちばんの仕事、ということなのかもしれない。
