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700年前に『徒然草』兼好法師が指摘していた「ミスの構造」…うっかりミスほど「ダメなやつ」認定につながりやすい訳

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絶望に効く今週の名言
『徒然草』 佐藤春夫 現代語訳/青空文庫

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700年前からくり返されてきたうっかりミス

700年くらい前に書かれた日本の古典随筆『徒然草』だが、今でも響く言葉が多々ある。第109段にはこうある(佐藤春夫の現代語訳)。

木のぼりの名人と定評のあった男が人のさしずをして高い木にのぼらせて、梢(こずえ)を切らせたのに、非常に危険そうに思われたあいだは何も言わないでいて、おりるとき、軒端(のきば)ぐらいの高さになってから「怪我(けが)をするな、気をつけておりよ」と言葉をかけたので、「これぐらいなら、飛びおりてもおりられましょうに。どうして注意しますか」と言ったところが、「そこがですよ。目のまうような、枝の危いほどのところでは、自分が恐ろしがって用心していますから申しません。過失は、なんでもないところで、きっとしでかすものですよ」と言った。
NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」に出演中の文学紹介者が、ビジネスと人生の“絶望”に効く名言を毎週お届けする。【火曜日更新】

これもまさに、経験のある人が多いだろう。それこそ脚立の上での作業は慎重にやっているのに、それを終えて工具を片づけているときに、油断して足を滑らせて落ちたり。高速道路や山道では問題なく運転していたのに、会社の倉庫に着いて駐車するときにバンパーをぶつけたり。料理中は高温の油や強い火力に注意しているのに、もう終わりというところで熱い鍋にふれて火傷したり。ほとんど決まっていた契約を、あと少しのところで他社に出し抜かれたり。

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【矢を二本持ってはならぬ】

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