「アメーバ経営」の哲学と「企業生態系」の共通点
稲盛さんの経営手法として、私が非常に勉強したのがアメーバ経営です。これは組織を非常に細分化し、それぞれに責任者を指名するというものです。
根本にある思想は、全社員が経営に携わるということ。アメーバの1つひとつで責任者を中心に、各人が収支の責任を持ちながら、必死になって目標を達成していく。会社のなかで自分たちは単なる歯車ではないという意識を醸成していく、非常に成功したモデルだったと思います。
私も「企業生態系」という考え方で、大企業病にならないよう、事業ごとに組織を分割して統治するという方法を取っています。いわば小規模商店のようにビジネスを分けながら、ホールディングスが全体の方向性を指し示すという構造です。
アメーバ経営も企業生態系も、それぞれが1つの単位となり、収支責任を持ちながら、会社経営の統一的な要素を入れながらやっていくという点で共通しています。また企業生態系においては、同じベクトルのなかでシナジーを相互間に働かせることもたいへん重視しています。
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【稲盛氏とのもう1つの共通点】
