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「AI時代の経営者」に求められる矜持とは何なのか…SBI北尾吉孝が今も心に刻む、稲盛和夫が遺した"深い問いかけ"

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北尾氏が考える「AI時代」の経営者に求められるものとは(写真/阪巻正志)
  • 北尾 吉孝 SBIホールディングス代表取締役会長兼社長

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銀行・証券・保険を中心に幅広い金融サービスを展開する日本最大級の総合金融グループ、SBIホールディングスの北尾吉孝氏は、多くの経営の本質を稲盛和夫氏との交流を通じても学んだといいます。また、「動機善なりや」「敬天愛人」など、稲盛氏が大切にした言葉は、北尾氏の経営哲学にも深く影響を与えているとも。
そんな北尾氏が、AI時代を迎える今こそ大事にしたいと考える、生前の稲盛氏が遺した問いかけとは、いったいどんなものなのでしょうか。稲盛ライブラリーの監修書『稲盛和夫 その人生と名言』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

「アメーバ経営」の哲学と「企業生態系」の共通点

稲盛さんの経営手法として、私が非常に勉強したのがアメーバ経営です。これは組織を非常に細分化し、それぞれに責任者を指名するというものです。

根本にある思想は、全社員が経営に携わるということ。アメーバの1つひとつで責任者を中心に、各人が収支の責任を持ちながら、必死になって目標を達成していく。会社のなかで自分たちは単なる歯車ではないという意識を醸成していく、非常に成功したモデルだったと思います。

私も「企業生態系」という考え方で、大企業病にならないよう、事業ごとに組織を分割して統治するという方法を取っています。いわば小規模商店のようにビジネスを分けながら、ホールディングスが全体の方向性を指し示すという構造です。

アメーバ経営も企業生態系も、それぞれが1つの単位となり、収支責任を持ちながら、会社経営の統一的な要素を入れながらやっていくという点で共通しています。また企業生態系においては、同じベクトルのなかでシナジーを相互間に働かせることもたいへん重視しています。

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【稲盛氏とのもう1つの共通点】

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