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【運動会】科学的に「NG」な練習が子どもを消耗させる…成長を促す先生、心身を削る先生の違い《組体操は必要か?》

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組体操でピラミッドを作る子どもたちの様子
運動会の練習で負荷のかけ方を誤れば子どもにとって負担だ。本当に重視すべきことは?(写真:しまじろう / PIXTA)
  • 桜井 智野風 桐蔭横浜大学 スポーツ科学部 学部長
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学校の練習では、子どもたちが走った後に、先生が「どの点がよかったか」「どの点が改善できそうか」をフィードバックできると理想的です。

難しい場合は、速く走れるフォームを解説する動画などを練習の前に確認し、みんなでイメージトレーニングするだけでも効果的でしょう。

ダンスは「通し練習」だけでは身につきにくい

ダンス練習でも、似た問題が見られます。現場でよく行われるのは、振り付けを最初から最後まで通し、全体を何度も繰り返すやり方です。

指導する側にとっては全体像を確認しやすい方法ですが、学習効率の面では必ずしも合理的ではありません。

人は複雑な動きを一度に覚えるのではなく、小さなまとまりに分けて処理し、それらをつなぎながら習得していきます。いわゆる「チャンク化」と呼ばれる考え方です。

長い振り付けを一気に通そうとすると、子どもにとって処理すべき情報が多くなりすぎます。どこで手を上げるのか、いつ向きを変えるのか、周囲とどう合わせるのかといった要素が一度に押し寄せ、結果としてミスが増えやすくなります。

その結果、本人には「覚えられない」「自分はできない」という感覚だけが残ることがあります。

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【安全管理が肝の「休憩」「組体操」は正しい知識を】

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