学校の練習では、子どもたちが走った後に、先生が「どの点がよかったか」「どの点が改善できそうか」をフィードバックできると理想的です。
難しい場合は、速く走れるフォームを解説する動画などを練習の前に確認し、みんなでイメージトレーニングするだけでも効果的でしょう。
ダンスは「通し練習」だけでは身につきにくい
ダンス練習でも、似た問題が見られます。現場でよく行われるのは、振り付けを最初から最後まで通し、全体を何度も繰り返すやり方です。
指導する側にとっては全体像を確認しやすい方法ですが、学習効率の面では必ずしも合理的ではありません。
人は複雑な動きを一度に覚えるのではなく、小さなまとまりに分けて処理し、それらをつなぎながら習得していきます。いわゆる「チャンク化」と呼ばれる考え方です。
長い振り付けを一気に通そうとすると、子どもにとって処理すべき情報が多くなりすぎます。どこで手を上げるのか、いつ向きを変えるのか、周囲とどう合わせるのかといった要素が一度に押し寄せ、結果としてミスが増えやすくなります。
その結果、本人には「覚えられない」「自分はできない」という感覚だけが残ることがあります。
次ページが続きます:
【安全管理が肝の「休憩」「組体操」は正しい知識を】
