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高校無償化で「公立離れ」、東京でも倍率下がり続ける中で際立つ「都立国際高校」IBコースの人気ぶり

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都立国際高校校舎
国際高校IBコースの倍率は2026年度で5倍と人気ぶりが際立っている(写真:筆者撮影)
  • 前屋 毅 フリージャーナリスト
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スイスにある国際バカロレア機構が提供する教育プログラム(IB)の中のDPは16歳から19歳を対象にしている。

国際高校のIBコースを修了すれば、日本の高校卒業資格が取得できるのはもちろん、3年生の10月から11月に行われる最終試験に合格すると海外大学の入学試験にも有利になるフルディプロマ(国際的に通用する大学入学資格=国際バカロレア資格)が取得できる。

高い人気を誇る国際高校IBコースの今年4月の入学者は、日本人枠で17名、外国人枠2名の合計19名で、これに9月入学生も加わり、最終的には定員枠の25名ほどになる予定である。募集枠は小さく、これも高い競争率につながっているのかもしれない。

日本人枠と外国人枠とがあるが、実際の線引きはあいまいなようだ。同校の教員で国際バカロレア部DPコーディネイターを務める青木一真氏が次のように説明する。

「二重国籍をもっている生徒が多くて、日本人枠で入学したけれど、入学後は外国人名を使うケースもあったりします。そういう生徒は日本語より英語のほうが得意だったりもします。外国人だけれど、日本で生まれて育ったので日本語にも不自由しない生徒もいます。生徒のバックグラウンドは、本当に多様です」

国際高校の副校長(IB担当)新田太一氏(左)と国際バカロレア部DPコーディネーターを務める青木一真氏(右)(写真:筆者撮影)

国際高校がIB認定を目指した理由

都教委が12年2月に公表した「都立高校改革推進計画 第一次実施計画」には、都立高校初の国際バカロレア認定校を誕生させる目標を掲げている。そして同年8月には、「国際バカロレア検討委員会」を設置して検討をすすめ、13年3月に報告書を公表している。

そこには、IB認定を目指す学校として、国際高校の名前が明記されている。その報告書の「はじめに」には、IB認定を目指す目的が次のように述べられている。

「都立高校生を海外大学に送り出し、異文化の中で世界中から集まる諸外国の学生と切磋琢磨させるため、海外大学への進学資格の取得が可能となる国際バカロレアの認定の取得を都立学校で目指すこととした」

端的に言えば、「海外大学への留学を目指す都立校のコース」である。さらに、もう1つの目的があり、報告書には次の記述もある。

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【IBコースの準備期間は2年間だった】

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