――SAR衛星は運用機数が増えて観測頻度が上がらないと、ビジネスでの利用価値が高まりません。まだ機数が少ない現状では、防衛向けなど官需から立ち上がっています。競争のポイントは。
撮像の解像度や(ここを撮ってほしいという希望に素早く応じる)即応性が世界的に重要視されている。それから、衛星の運用機数によって決まってくる撮影頻度。データを提供するサービスとして、その3軸は大事だ。
ただ現状では、SAR衛星データの需要が伸びている一方で、そもそもデータのサプライヤー(小型SAR衛星事業者)が少ない。需給ギャップがある中で、データをどれだけ供給できるかのボリュームが非常に大きなポイントになっている。
自動で船舶や航空機の型式まで特定
――SAR衛星のデータは画像化に解析が必要ですが、官需では各国政府が一定の解析能力を自前で有しています。撮像スペックの勝負になるのでしょうか。
確かに各国政府には、データを自ら解析する能力がある。ただ、実はその多くがほぼマニュアルオペレーション(手作業)だ。分析官が1日に数枚というペースで撮像データを見る形になっている。
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