東洋経済オンラインとは
ビジネス #宇宙ビジネスの熱波

小型SAR衛星のSynspective、新井CEOが語る「垂直統合型ならではの強み」とグローバルでの成長戦略

7分で読める 有料会員限定
Synspectiveはソリューション重視のアプローチに優位性を見いだす(撮影:今祥雄)

INDEX

小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用から、得られたデータの解析ソリューションまでを一気通貫で手がけるSynspective(シンスペクティブ)。SAR衛星はマイクロ波を地表に照射し、その反射波を基に地表の状況や構造物を画像化して把握する。天候や昼夜を問わず観測できる特性から、安全保障分野を中心に需要が高まっている。世界的な競争が本格化しようとする中、シンスペクティブはどのような成長戦略を描くのか。新井元行CEO(最高経営責任者)に聞いた。

――SAR衛星は運用機数が増えて観測頻度が上がらないと、ビジネスでの利用価値が高まりません。まだ機数が少ない現状では、防衛向けなど官需から立ち上がっています。競争のポイントは。

撮像の解像度や(ここを撮ってほしいという希望に素早く応じる)即応性が世界的に重要視されている。それから、衛星の運用機数によって決まってくる撮影頻度。データを提供するサービスとして、その3軸は大事だ。

ただ現状では、SAR衛星データの需要が伸びている一方で、そもそもデータのサプライヤー(小型SAR衛星事業者)が少ない。需給ギャップがある中で、データをどれだけ供給できるかのボリュームが非常に大きなポイントになっている。

自動で船舶や航空機の型式まで特定

――SAR衛星のデータは画像化に解析が必要ですが、官需では各国政府が一定の解析能力を自前で有しています。撮像スペックの勝負になるのでしょうか。

確かに各国政府には、データを自ら解析する能力がある。ただ、実はその多くがほぼマニュアルオペレーション(手作業)だ。分析官が1日に数枚というペースで撮像データを見る形になっている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象