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目に火の付いた棒を突っ込まれたような…三大激痛の1つ「群発頭痛」 市販薬が効かない痛みの機序と治療法を医師が解説

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頭痛の男性
激痛に見舞われる群発頭痛。なぜ起こるのか、治療法はあるのか。医師が解説します(写真:C-geo/PIXTA)
  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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■緊張型頭痛

まず、最も患者数が多いのが「緊張型頭痛」で、首筋や肩にある筋肉の緊張が原因。後頭部から首筋にかけて痛みが出るのが特徴で、だらだらと不快感が続きます。

■片頭痛

次に多いのが「片頭痛」で、心拍に合わせて「ズキズキ、ガンガン」と脈打つような痛みが特徴です。光や音、匂いに敏感になり、吐き気を伴うことも多いため、暗い場所で静かに寝ていたいと感じるのがこのタイプです。女性では月経前に随伴することもあります。

■群発頭痛

3つめが、今回のテーマである「群発頭痛」です。これは「三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)」というグループに属する、特殊かつ極めて激しい頭痛です。群発頭痛はこれまで20~30歳代に多く見られ、そのほとんどが男性だとされていました。しかし、最近の調査では女性の群発頭痛も増えてきています。

群発頭痛は、先の2つの頭痛とは痛みの次元が異なります。片頭痛の患者が「静かに休みたい」と願うのに対し、群発頭痛の患者は「痛みのあまりじっとしていられず、のたうち回ったり、壁に頭をぶつけたりしてしまう」という決定的な違いがあります。

群発頭痛のメカニズムと症状

群発頭痛は、人口の約0.1%に見られる病気です。なぜ、これほどの激痛が起こるのでしょうか。ここでは、最新の医学的知見に基づき、その複雑なメカニズムを解き明かしていきます。

群発頭痛の激痛を生み出すのは、「三叉神経血管系」という神経のネットワークです。三叉神経は顔の感覚を脳に伝える太い神経ですが、その一部は脳の表面を覆う硬膜や血管にも伸びています。

何らかの刺激でこの神経が興奮すると、神経の末端からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの強力な血管拡張物質が放出され、激しい炎症と痛みが発生します。

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【群発頭痛で涙や鼻水が出る理由】

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