「東大の世界史は論述問題があるのですが、駿台の出している答案が自分としては納得のいくものではなかったんです。そんななか、昔の青本(駿台が出している過去問題集)を見てみたら、大岡先生という講師の答案が載っており、それが自分にはしっくりくるものでした。
大岡先生は当時、第一線を退かれて、駿台津田沼校と、駿台グループの東大進学塾『エミール』でしか教えてらっしゃらなかったので、津田沼まで行って直談判したところ弟子入りを快諾していただき、毎週エミールの授業の前に喫茶店で添削してくださるようになりました。それがあったおかげで、生活にメリハリがつき始めました」
大岡先生の添削のおかげもあって、成績は徐々に良くなり、模試でもA判定を取れるようになった法念さんは、この年は東大文科1類一本で臨みます。
試験終了後は「数学で大失敗して、終わったと思った」ものの、それでもなんとか最低合格点を10点上回り、無事東京大学文科1類に進学することができました。
「当時は本郷の掲示板に合格者の番号が貼られていました。ネットでも見られたんですけど、どうせなら紙で見てやろうと思って、家からキャンパスまで数時間かけて歩いていきました。ドキドキ感をゆっくり味わいたかったんだと思います。受かっているのがわかったときは嬉しかったです」
特別休学制度を利用して「ガーナ」に渡航
こうして東京大学文科1類への入学を叶えた法念さん。
浪人して良かったことを聞くと、「精神的に大人になれたこと」、「東大のFLY Program (後述)への応募を検討する時間がじっくりあったこと」、頑張れた理由を聞くと、「高校の同級生が予備校にいっぱいいて、仲良くやれていたおかげ」と答えてくれました。
「FLY Programは、入学した直後の学部学生が1年間の特別休学期間を取得したうえで、自由にさまざまな活動をおこなう制度なんですが、金銭的援助もいただけて休学できるんです。現役時の受験後にこの制度を知り、浪人中に応募を検討するようになります。
浪人時に出会った大岡先生が東大文学部の東洋史出身でアフリカがご専門だったんですが、その影響もあり、無事採用されたFLY Programではガーナに渡航することにしました。復学後もアフリカへの興味は増していき、進学選択では、法学部と最後まで迷った末に、大岡先生と同じ文学部の東洋史学専修に進みました」
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