2月8日に投開票された衆議院選挙で316議席を自民党にもたらした高市早苗政権は、依然として高い内閣支持率を維持している。
4月18~19日に毎日新聞が行った世論調査では、前月から5ポイント減少したものの、53%と過半を制し、NNN(日本ニュースネットワーク)と読売新聞が17~19日に行った共同調査でも、前月から5ポイント減少したが、66%と高いままだ。また、朝日新聞が18~19日に行った調査では64%と、前月から3ポイント増加した。
だが、国民からの人気とは裏腹に、その政権基盤は堅固とはいえない。それは、官邸の情報が容易に外部に漏れている点で明らかだ。
月刊誌『選択』2026年4月号は、3月24日夜に今井尚哉内閣官房参与との確執で激高した高市首相が退陣をほのめかしたと報道。また『週刊文春』4月23日号では、4月10日に昔から大ファンだったロックバンド「ディープ・パープル」のメンバーたちと面会した際、高市首相が感動のあまりに「いつ総理を辞めてもいい」と漏らしたと報じられた。
「いつ総理を辞めてもいい」の背後にある事情
もちろん、高市首相が本気で退陣を考えているわけではないはずだ。衆院選では1月27日の秋葉原での第一声で、「私は本当に歯を食いしばって、30年以上かけてやっと内閣総理大臣になれた」と聴衆に訴えた。長年の念願の末に得たその地位を、わずか7カ月足らずで手放せるはずがない。
しかし気になるのは、そのメンタル面だ。昨年11月7日の衆院予算委員会では、立憲民主党の岡田克也衆院議員(当時)による追及に耐えかねて、「台湾有事発言」がその口から飛び出した。3月24日の「退陣ほのめかし」は、ホルムズ湾への自衛隊派遣を阻止しようとした今井氏と激しいやり取りが存在した。
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【ディープ・パープルと面会する前には何があった?】
