東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

女性自衛官「君が代」斉唱問題で繰り広げられる「小泉たたき」のドロドロ、永田町で噂される"異常すぎる舞台裏"とは?

5分で読める
自民党大会で行われた国歌斉唱
自民党大会で行われた国歌斉唱。女性自衛官がリードしたことが問題となっている(写真:時事)
  • 泉 宏 政治ジャーナリスト

INDEX

4月12日の自民党大会で、自衛隊の女性隊員が登壇して「君が代」斉唱をリードしたことに「自衛隊法違反」の批判が噴出。小泉進次郎防衛相が窮地に立たされている。

高市早苗首相は当初、「違反には当たらない」と擁護した。だが、木原稔官房長官は15日になって「法律に違反するということと、政治的誤解を招かないかということは別問題で、しっかり反省すべきだ」と一転して非を認め、“火消し”に躍起となっている。

今回の問題について、小泉防衛相は党大会直後にこの女性隊員とのツーショット写真を自身のXに投稿していたが、その後削除。国会での野党の追及にも「念のため事実関係などを確認するため削除した」「(党大会参加についても)事前に聞いていなかった」などと苦しい釈明を続けている。

ただ、小泉防衛相が窮地に立たされている理由はこれだけではなさそうだ。永田町関係者の間では「多くの党幹部が、批判が拡大するにつれて対応を変え、『小泉たたき』に走ったのは、『ポスト高市』の有力候補からの追い落としが狙い」(政治ジャーナリスト)という政局絡みの臆測も広がりつつある。

見解一転の裏に潜む関係各所の思惑

これまでの一連の経過を検証すると、党大会で国歌斉唱をリードしたのは陸上自衛隊中央音楽隊に所属する女性3等陸曹だった。党大会の冒頭に司会者から「陸自が誇るソプラノ歌手」と紹介されて登壇し、マイクの前で国歌を歌った。このとき、同陸曹と付き添い役の中央音楽隊副隊長がいずれも制服姿だったことが「自衛隊員としての政治的行為」と問題視されることになった。

自衛隊法第61条では「隊員は、政党又は政治的目的のために(中略)政治的行為をしてはならない」と規定しており、同法施行令は禁止対象の行為として「政治的目的のために(中略)公私の影響力を利用すること」などを列挙している。

次ページが続きます:
【混沌となり始めた政局】

2/2 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象