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なんとコンビニの約3倍! 卑弥呼の死後《16万基もの古墳》を日本列島に生み出した「王の使命」と「庶民の誇り」

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人々に無理やり苦役を課して構築したわけではないという(写真:at/PIXTA)
  • 若狭 徹 明治大学文学部専任教授、群馬県立歴史博物館特別館長

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「古墳」と聞くと多くの人がまず思い浮かべるのは前方後円墳だと思いますが、実は古墳には円墳や方墳、天皇陵としての八角墳などさまざまな形のものがあり、古墳時代に築造された古墳の数はなんと16万基にものぼるそうです。
構築には長期間にわたり大量の労役を必要とする古墳がこれほど多く造られたのは、いったいなぜなのでしょうか。本稿では、明治大学文学部専任教授・若狭徹氏の監修書『カラー版 古代史の謎を解く! 日本の古墳100選』から一部を抜粋・編集する形で、その秘密に迫ります。

「古墳」によって生まれた3つの統合

古墳時代はいつからいつまでを指すのかというと諸説ありますが、前方後円墳が造られた時代が古墳時代だと私は捉えています。

前方後円墳は3世紀の中頃から築造が始まり、6世紀末で終わります。その後、飛鳥時代になって前方後円墳の築造はなくなりましたが、古墳自体の築造が終わったわけではなく、円墳や方墳、天皇陵としては八角墳などが築造され続けます。

古墳にはいろいろな墳形がありますが、最も重要なのが前方後円墳です。前方後円墳は基本的にはヤマト王権が発行するメンバーズカードのようなものだと私は考えています。

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【王権と地方との同盟関係の証】

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