特に、40代・50代の男性は、白内障リスクが高まる年代にもかかわらず、紫外線対策をしていない人が多いという調査結果もあります。適切な対策をすることで、白内障は進行を抑えることが可能ですので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います」
「日傘」は今や、健康を守るポータブルシェルター
具体的にはどのような対策をすればいいのか。「目を直接守るサングラスやゴーグルがベスト」と西之原氏は話すが、着用に抵抗があるビジネスパーソンもいるだろう。鼻周りのメイク崩れが気になる人もいるはずだ。
「ならば、日傘の活用をおすすめします。今は雨の日も使える晴雨兼用の折りたたみタイプで、軽量な日傘が多くなっていますので、カバンに入れておけば、外を歩くときにさっと取り出して使えます。気温上昇が水晶体に障害を与える可能性があるという研究も進んでいますので、遮熱効果の高い日傘はその意味でも有効です」
実際、酷暑の影響もあって日傘の利用者は増えている。傘ブランドのWaterfrontによれば、2025年に「日傘デビュー」をした人は全体の11.9%。同社代表取締役社長の吉野哲氏は、「特に30代を中心に、男性の新規利用が急増しています。日傘市場の拡大に伴って当社の日傘売り上げシェアも増加しており、今年は50%を超える見込みです」と話す。
日傘に求められる機能も変わってきた。従来はシミ・しわなどの肌トラブル防止といった「美容」目的が多かったが、今は「安全と快適性」へシフトしてきたと傘ソムリエの土屋博勇喜氏は指摘する。
「今や日傘は、健康を守るためのポータブルシェルターです。紫外線をカットする『UVカット率』と太陽光をカットする『遮光率』は100%表記(※1)がスタンダードとなってきました。2026年は遮光だけでなく、遮熱効果の高い日傘が増えてきていますので、紫外線だけでなく暑さの回避にも役立ちます」
機能が高くても使わなければ意味がないため、使いやすさを重視したコンパクトな折りたたみ傘が増えていると土屋氏は続ける。
「傘を持ち歩くときの不満として多いのが、『荷物が増えてかさばる』『使用後にたたむのが面倒』というものです。そのため、軽くて持ち運びやすい折りたたみ傘の需要が高まっており、『たたみやすさ』を追求したモデルも増えています」
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【遮熱性も期待できる日傘】
