そう考えると、「やっぱり、専門知識があったほうが選ばれるのでは?」と思われるかもしれません。
でも、実際に動き出すフェーズでは、専門性よりも“曖昧なオーダーを自分事として引き受ける姿勢”が求められます。
見初められる人は「専門家を使う」
専門知識が高い人ほど、「これは自分の専門ではない」と線を引きやすい。それが、せっかくのチャンスを遠ざけてしまうことがあるのです。
経営者の多くは、極端な言い方をすれば「専門知識が必要なら、その道の専門家を外部からでも連れてくればよい」と考えています。
ここで言う専門家とは、士業などの資格や特定の専門分野を武器に働くスペシャリストのことを指します。彼ら経営者に言わせれば、知識やスキルを持つ専門家は“消費される側”。対して、見初められる人は、経営者側の立場で、その専門家を“使う側”に回る人です。
この立場の違いは決定的です。
つまり大事なのは、専門知識そのものではなく、「専門知識に固執しない柔軟さ」を持てるかどうか。必要とあらば、自分の専門性を捨ててもいいとさえ思えるかどうか。
そのくらいの心構えがある人こそ、トップにとって頼れる存在になれるのです。

