本人に悪気はなくても、自分が学んできた世界のルールを、無意識のうちに絶対視してしまうのです。
固定観念が強いと使いづらい
経営者やビジネスオーナーの指示は、きれいに整ったものばかりではありません。むしろ具体性を欠き、ざっくりしていて、意味がよくわからないことも多い。そうした曖昧さの中で動かなければならないポジションに、固定観念の強い人はなかなか向きません。
「それはできません」「本来はこうあるべきです」という反応が増えるほど、トップはその人を使いづらくなります。
もちろん、専門知識そのものが悪いわけではありません。むしろ、持っていたほうがいい。問題は、専門知識によって形づくられる「常識」に縛られてしまうことです。
学ぶほどに選択肢が広がるべきところが、知らぬ間に、たった1つの正解しか認められなくなってしまう。そんな落とし穴が、専門性の修得にはつきまといます。これは、なんでも前向きにやってみようとする素直さの対極です。
私が見てきた「見初められる人」は、専門知識の深さよりも、この素直さと柔軟さが際立っていました。
誤解のないように言うと、「見初められる」とは「経営の一員に抜擢される」ことだけを指すのではありません。1人で動く特命プロジェクトを任されるのもそのうちに含まれます。新規事業や支社立ち上げを託されるのも同じです。
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【専門性より大事なこと】
