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「ピンピンコロリ」は本当に幸せ?法医学者が一番いいと思う「理想の死に方」《「人生100年時代」に求められる健康戦略》

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避けられない「死」。理想の死に方として「ピンピンコロリ」を望む人も多いのですが……(写真:Luce / PIXTA)

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「死は、生の延長線上にあります。だからこそ、いまをどのように生きるかを考えること。それが、先に逝った“先輩”たちから私たちに託された、最後のメッセージです」
そう語るのはこれまで約6000体の遺体を解剖し、さまざまな人の死因を見つめてきた法医学者の高木徹也氏。すべての人に必ず訪れる「死」ですが、日常生活の中では自分の死について考えることを避けている人も多い中で、高木氏が伝えたいこととは——。

本記事では、高木氏の著書『私たちはなぜ死ぬのか 法医学者が語る「永く、よく生きるための技術」』より一部を抜粋・再編集し、「突然死」について取り上げます。

突然死になり解剖される確率が高い

亡くなる直前まで元気に活動して、ある日突然、苦しまずにコロリと逝きたい——。そんな死に方がいつごろからか「ピンピンコロリ」と呼ばれるようになり、すっかり日本人の中に「理想の死に方」として浸透した感があります。

苦しみたくないという理由以外にも、入院や介護が長引くことで家族に迷惑をかけたくないという理由があるようです。しかし、ピンピンコロリは本当に理想の死に方なのでしょうか?

法医学者の視点からみると、手放しで賛同することはできません。なぜなら、ピンピンコロリはいわば突然死であり、異状死体として解剖に至る確率の高い死に方だからです。

普段から体調管理に気を配り、体調や持病を把握してくれているかかりつけ医がいる上でのピンピンコロリならば死因が推測しやすく、解剖に回される確率は低いでしょう。

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【「ピンピンコロリ」の先に起きること】

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