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「ピンピンコロリ」は本当に幸せ?法医学者が一番いいと思う「理想の死に方」《「人生100年時代」に求められる健康戦略》

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避けられない「死」。理想の死に方として「ピンピンコロリ」を望む人も多いのですが……(写真:Luce / PIXTA)
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では結局のところ、どのような死に方が理想と言えるのでしょうか。

個人の考え方の違いもあり一概に言うことはできませんが、私が一番いいと思うのは、最低限の体力づくりをしつつ、定期的に病院にかかり、最期は近しい人に看取られる死に方です。

これが一番穏やかであり、本人の後悔もご遺族の負担も少なく、警察や法医学者の世話にならない死に方だと私は思っています。

2022年(令和4年)の調査によると、日本人の健康寿命と平均寿命の差は男性で8.49年、女性で11.63年となっています。8〜12年にわたる介護は、介護者に肉体的にも精神的にも負担をかけます。なるべく体力を落とさずに生きていくことを心がけたほうがいいのではないでしょうか。

医学的に言えば、心肺機能や筋力を落とさず、骨を丈夫にして、食欲を維持し、排泄をしっかりすることです。このように、生きていくために必要な最低限の身体づくりと日常の動作ができれば、周りも見放さずに最期を看取ってくれるのではないかと思います。

そうすれば、警察や法医学者の世話になることもありませんし、遺族に死後まで面倒をかけることはありません。

「長寿のためには肉を食べなきゃ」ではなく

以前、テレビで次のような場面をみたことがあります。レポーターが長寿のおばあちゃんに「長生きの秘訣は何ですか?」と聞いたところ、彼女は「ステーキを食べること」と答えていました。

こういう情報を仕入れると、健康に人一倍気をつけている人が「長寿になるなら肉を食べなきゃ!」とスーパーにステーキ肉を買いに走ったりします。

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【「突然死」する確率を下げるには】

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