ホンダは、この春からアメリカで0(ゼロ)シリーズと呼ぶEVの発売を予定していた。それを中止する発表が3月に行われ、衝撃をもたらした。
「原点に立ち返り、移動体をゼロから考え直す」とした0シリーズの国内での販売へ向け、EVの浸透を図る移行期間をインサイトが担う予定であった。このため、計画販売台数は3000台限定としている。かなり控えめな数字だが、インサイトを通じ、EVに関する営業や整備などの対応を進める適合期間と位置づけた台数との説明だ。
中国で販売するe:NS2の国内仕様車
インサイトは、中国で販売するe:NS2を開発する段階から日本導入を予定してきた。したがって中国市場向けEVを単に日本へ持ち込んだわけではない。そのうえで、国内でのEV導入の下地づくりに適した商品性がインサイトの特徴といえる。
中国で新エネルギー車(NEV)と呼ばれるEVを含めた環境車は、日本に比べ普及が進んでいるが、消費者の多くはまだEVへの造詣が深いわけではない。エンジン車から乗り換えても違和感を覚えにくい身近さが、EVに求められている。日本で注目を集めるBYD(比亜迪)の商品性もそこが重視され、たとえばテスラのようなEVらしさを最大に活かしたつくりではない。
インサイトは、モーターかエンジンかを問わず人気のSUVであることでまず目に留まるだろう。そして車体寸法もグローバルカーとして世界で数を確保できる位置づけにあり、検討しやすいEVといえそうだ。
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【HVからEVへと変わった新生インサイト】
