メニュー数は鎌倉パスタが約45種類、五右衛門が約28種類とメニュー数に関しても鎌倉パスタの方が豊富。価格帯はカルボナーラの場合、鎌倉パスタは単品1210円、五右衛門は単品1230円とさほど変わらない。ただし五右衛門は、単品でもスープがついてきたり、ハーフ&ハーフというメニューがあり、価格は単品とほぼ変わらずにハーフサイズで2種類のパスタが楽しめるなどの魅力がある。またお箸でパスタを食べるという独特の楽しみ方も他にはない。
パスタをどのように楽しみたいのか、何を食べたいかによっても消費者のお店を選ぶポイントは変わってきそうだ。
サンマルクHDの、次の成長軸は「牛カツ専門店」
ところで、サンマルクホールディングスでは近年、買収が積極化されている。中でも牛カツ業態を持つ企業2社を買収しており、多角化に余念がない。
出店数にも、旺盛な拡大意欲が表れている。26年3月第3四半期時点で、24店舗を新規出店しているのだが、そのうち「牛カツ京都勝牛」が11店舗、「牛かつもと村」が2店舗。新規出店の過半数を、牛カツ専門店が占めているのである。
日本の和牛は、インバウンドとの相性も良い。「サンマルクカフェ」や「鎌倉パスタ」など、どちらかと言えば日常食を提供してきた同社にとって、ハレ要素の強い牛カツは、新たな挑戦と言えるだろう。
なお、「牛カツ京都勝牛」を運営していた会社(旧・ゴリップ社、現・京都勝牛社)は、もともと別の業態も持っていたのだが、26年2月に売却されてしまった。
リリースを見ると「「牛カツ京都勝牛」へ経営資源を集中し事業ポートフォリオの最適化を図ることにより、対象事業の成長加速及びブランド価値の最大化を図るべく」とのこと。合理的な経営判断に見える一方で、「京都勝牛」より前に始めたブランドも含まれるため、少しシビアにも思えなくもない。
こうした中で、鎌倉パスタの食べ放題という付加価値が炎上したことについてはどう見ているのか。炎上したからといって、「食べ放題をなくす」といった合理化だけはしないでほしいところである。
